紫陽花とは全く何の関係も無いんですが・・・
実家の帰りに久しぶりに大船の「との山」に行きました。大昔には1週間毎日ここで夕飯を食べていたことも。もうすぐ引っ越しをするんで、まあご挨拶を兼ねて。
中に入った途端、カウンターの中に居た女の子と目が合って・・・、
「ワー! ガンちゃん、すんごい久しぶり♪」
その子はバイトに来だしたときから知ってます。あんときは15歳で高校1年生だったんだよなぁ。
成人式の写真も撮ったし(どの子かは秘密)。 「すんごい久しぶり」なのは私がしばらく行ってなかっただけではないのです。
「また出戻りしたのぉ〜?」と言ってやったら「うるさいねぇ!」でやんの(笑)。 でも、後で気がついたら、その子のご両親がお客の中に居たんですわ。 ヤベ! (;^_^A
アセアセ…
というような「ぼけツコミ」というか「ドツキ漫才」というか、まあその後で、ふと見ると空豆。
「これ〜!、それとシロ2本をタレで〜。」
一応料理のメニューはあるんですが、ほとんど見ません。 それより、カウンターの上のお皿を見ながらの注文です。 「あとは生しらすもあるよ」とか言ってくれるので。
初めての方は、「見りゃ解るわい」と思っても「お薦めは何?」と聞いてみましょう。 そうしたら主だったものを順に説明してくれます。お皿のものも、そのまま出てくるものもあれば、更に手を加えて出てくるものもあるので、聞いて損は無いかと。
最初に飲んだのはマスターのお薦めで岐阜の「三千盛」冷酒、旨い。私好みですねぇ。 それに鞘のまま炭火でじんわり焼いた空豆の美味しいこと (*^。^*)。
で、機嫌が良くなって、ある処へ電話をしてしまったのが命取りで御座いました。フキフキ
""A^^;
私は日本酒オタクだった時期があるんですが、そのキッカケがこの「との山」です。 名だたる銘酒がずらり。札は時々入れ替わるし、入荷が少なかったり、スペースが無くて貼っていないものも。「三千盛」も貼って無いですね。つい最近入ったらしいです。
普通の焼き鳥屋さんと比べれば決して安くは無いんだけど、この銘柄で純米、吟醸、大吟醸というランク、そして料理の味を考えればお得感があるという、説明に困るお値段です。
下の列の右から3番目に「夏華」ってあるでしょ。夏華って、これもまた「うるさいねぇ!」の同級生です。酒の名前じゃないのかって? 酒の名前です。
静岡の「杉錦」って蔵があるんですが、その「杉錦」を杉で香りをつけたもの。その香りの程度が「との山」仕様、つまりこのお店のオリジナルなんで御座いますよ。
で、それをプロデュースした酒屋さんと、ここのマスターと、酒匠の篠ちゃんも居たのかな?、「これぐらいで良いんじゃない?」「これにしよう」「名前は何て付けようか?」なんて話をしていたら、アルバイトに来ていた夏華が「夏華がいい!」と言い出して、そのまま「との山オリジナル」のお酒の名前になってしまったんだそうです。
ちなみに夏華もさっきの成人式写真に写っています。あの写真、ひとりだけ知らない子も居るんだけど、みんな高校のときの同級生? 最近の子もその友達繋がりの何代目なのかなぁ。
この人がマスター。でもこのお店、平たく言えば焼き鳥屋さんでしょ。 普通は「親爺さん」って言わない? でも「マスター」なんです。 もうひとつ変なのは、BGMがジャズとかクラシックとか。何それ?
焼き物が売りで、炭で焼きます。 マスターの右手のちょい向こうに皮付きのとうもろこしが有るのが判ります? あれ、私の分です。こうしてじんわりと焼いたとうもろこしの旨いことといったら。
月曜日ということもあって空いていて、更にお客さんが居なくなった瞬間を狙った写真ですが。 普段は席が空いてもすぐに埋まってしまいます。 誰かを連れて行くなら、例え10分前でも電話をしておくのが吉。 もっとも妙に空いてしまうこともあって、そういうときは「次のお客さんが来るまで帰っちゃダメ!」と、厳命されてしまいます。(笑)
こんなにバシバシ撮って大丈夫かって? マスターが撮れって言うんですよ。
だから仕方なしに。(。_・☆\
ベキバキ
「命取り」な二人がやってきました。娘はバイトで居ないのかと思ったんだけど。
席を移って私の2杯目は静岡の「磯自慢」。 連れ(元嫁ですが)は土佐の「酔鯨」。ごれが好きでねぇ。 ど真ん中のハンバーグのデカイみたいなの、これがこの店では「がんもどき」なんです。 どこががんもどきなの? チーズをおからでくるんで揚げましたって感じ。 でも、うちの親子には定番です。これなら良いのです。 アスパラのベーコン巻きだって、オムレツだって文句は言いません。
何が「命取り」かと言うと、見てください。 金目の酒蒸しにサザエのエスカルゴ風に、高そうなものを何の躊躇もなく・・・。 サザエのエスカルゴ風は娘が小さい頃からの大好物なんで、まあ久しぶりだから良いかとは思ったのですが。まさか金目の酒蒸しまで頼むとは。トホホホホ・・・
俺は久しぶりに銀ムツの煮焼きが食べたかったのになぁ。
ちなみにこの店に娘を連れてきたときはまだ5歳でした。 マスターに「元嫁と子供を連れてきても良いかなぁ」と恐る恐る聞いたら良いというので。 あるとき娘を真ん中にカウンターに並んで座って元嫁と話していて、 ふと気づいたら真ん中に置いていたアワビの刺身が空。 「えっ、何で?」と元嫁と騒いだら、マスターが 「さやちゃんがさっきからこうやって食べてたよぉ〜」と。 なんでも二切れずつぐらい口に運んでいたとか。 まだ小さかったので、元嫁と話していると口元までは視界に入らなかったんです。
俺だって滅多に食べられないのに!
しばらく後にまた連れて行ったとき、水槽のアワビを指さして娘が「パパあれなぁ〜に?」 また食べたいとか言われると困るので「亀だよ〜。食べられないよ〜」と云ったら、 元嫁に「嘘教えるんじゃない!」とはたかれました。フキフキ "A^^;
〆はおにぎり。ここ「との山」では「ガンちゃんスペシャル」なおにぎりがあります。
普通のお客さんが梅おにぎりを頼むと、梅の種を取って、梅肉を包丁で刻んで叩いておにぎりに混ぜるのですが、私のスペシャル仕様は種も取らずにそのまんま真ん中にデンと入れて海苔で巻くだけ。そこまでは私の注文なんですが、問題はその大きさ!
あっ、これは私のでなくて、連れの注文の梅おかか。デカイでしょ。でもこれはもうご飯がこれだけしか無かったからで、その前に頼んだわたしのは更に一回り以上大きいんです。
始めたのはこの子の先輩のモトちゃん。むちゃくちゃデッカイおにぎりを結んで・・・。
「こ、これを食べろと言うの? デカすぎでしょ! いじめ?」と言ったら、 「ガンちゃんが痩せたら ”との山は何を食べさせているんだ”って言われるじゃない♪」 だって。思わす「あんた、寮母さんかい?」とか思っちゃいました。もう十年以上昔のことですが。
その伝統?を受け継いだのがこの子。 ・・・って、俺、ほとんど遊ばれてない?
ちなみに、うちの娘は小さい頃からこいつのことを美人だと。 その母親はこいつのことをとっても可愛いと。
お前ら解ってない!
だってねぇ、こいつはちょっとからかうと、 「マスター、ガンちゃん倍付けね!」
しょうがないからよいしょすると、「何んにも出ないよ〜」とこうですよ。フキフキ
""A^^;
そうそうこんなことも。
その壱
あのお店の1杯はフルフル1合強。なので2杯目からは半分もあり。 当時の私は1杯半が限界だったんですが、 誰かさんその弐をちょっとからかったあとに半分を頼んだら、 怒った顔で「仕返し!」とフルフル1杯をドン! それで飲み過ぎて、帰り道に 電柱にゴツン☆。 店に電話してマスターに「文句いっといて!」と云ったら 「かんちゃんが電信柱にぶつかったってブーたれてるよ〜」。
受話器の向こうからは この子達の思いっきり笑い転げる声が!
思い出しても腹の立つ!! (`ヘ´)
その弐 2020編
去年だったか顔を出したとき、また誰かさんが出戻っていました。出戻りと云っても、実家にではなくて、子供に手間がかからなくなったからアルバイト再開というだけですが。
空いていたのでマスターと昔話をしていたら、この写真の話になって、
「◯◯のお母さんは額に入れて飾ってたっていうじゃない。あれでカレンダーでも作ればよかった」と云うので、「じゃぁ、あれで来年のカレンダーを作ってあげようか♪ セピア色にしてタイトルに”過ぎ去りし日々”とか付けてさぁ(笑)」 と云ったら、誰かさんが「がんちゃん殺すよ!」と。 まあそちらは予定した反応なので、こっちが笑いころげましたが。
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