2015.06.06   世紀の早起きで明月院の姫アジサイ 

これが本日の面々。
オーナは左から四番目の執権奥さま。鉄の鋲を打った冑を被っています。
その意を受けた主催者は左から二番目、山内荘に屋形を構える連署・双眼鏡の頭殿です。
あの黒ずくめのグラサンは「神も仏もあるものか」な悪の秘密組織。
右端の白ずくめが公方。でも武士ではありません。インバネスなんか着ている文士で御座います。そんな妖しげな面々に取り囲まれたお嬢ちゃんひとりに、唯一真っ当な私を加えた六人組が本日の鎌倉殿ご一行で御座います。

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お嬢ちゃんと云ってももう何年も前に大人の女性になっているのだろうとは思うのですが(あっ、成人式のことですよ)、お酒が飲めない。私のカメラには無邪気に笑うお嬢ちゃん顔しか写っていない。そして更にもうひとつ理由があります。 が、それは東慶寺までお待ちください。
そうそう。わたくしめ「賄い岩田」というのは世を忍ぶ仮の姿。
本名は佐藤業連と申しまして、得宗家公文所兼秘書官。この日の奉行人で御座います。事務方をやっておりますが、歴とした京武者の出で五位の貴族。康有君の「建治三年紀」には「中書」と書かれていますがあれは昔の話で現在は加賀権守で御座います。関東のにわか武士なんかと一緒にしないでね。先祖は頼朝のじいちゃんと同格なんですから。西行ですか? 大叔父さんです。
我が一族は文武両道に御座います。

タイトルの「世紀の早起き」はこの集合時間。北鎌倉に9時半です。私が「早起きしなきゃなんないじゃん」と云ったら、連署に「それぐらいなんだ」と怒られてしまいました。おまけに10分前にはみんな来てるし。連署はずるいよなぁ、自分は歩いてこれるからって。

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有風亭のおっちゃんだ。

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明月院が見えてきました。

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9時32分。突入です。みんなが早く来ていたので集合予定時刻に目的地についてしまったと。

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門内のこの紫陽花、お約束な定点観測ポイントで御座います。
なんせ私は学術研究定点観測カメラマンで御座いますので。ピークは1週間後ぐらいですかね。

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私はこれぐらいの時期が好きですが。

メインストリートに突入です。この写真を覚えておいてください。1時間15分後の写真が後ほど。
でも、本当の塔頭明月院はあの門の向こう側、ここはまだ禅興寺の境内で御座います。

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はいお嬢ちゃん顔その壱。

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お嬢ちゃん顔その弐。 リスでもいたんかしら? 雀しか見えなかったけど。

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あっ、紫陽花を撮らなきゃ。

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あっ、肝心な沙羅双樹を撮り忘れた。この上にその木があったに御座います。(;^_^A  

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お約束の丸窓。

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あっ、撮影中。

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あの連中どこ行ったんじゃ? と思ったらこんなところに。時頼様にお目通りの図に御座います。
やや、なんじゃあの二人、本堂に帽子のままで。 「神も仏もあるものか」な悪の秘密組織はしょうがないとしても、公方まで。(`ヘ´) プンプン。

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出てきたところで注意をしたら「だってこれ、烏帽子だもん。人前で烏帽子を脱ぐなんてパンツを脱ぐより恥ずかしい」などと言い訳を致します。しょうがない公方ですな。この一件が後々・・・、
ということなど思いもよらなかったでしょう。

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