北鎌倉 2016.11.03 東慶寺の竜胆と杜鵑 |
先月はさぼっちゃった東慶寺です。 山門を入るとまず目に入るのが秋明菊(しゅうめいぎく)。 そして山茶花(さざんか)。 それに小菊。つまり何て菊だか知らない。 茶花です。これは苦労しました。あんまり低い位置なんでファインダーが見えない。眼暗撮りで撮ってから確認し、また撮っての繰り返しでやっとなんとか。私のカメラは軽さ優先なので、あのパカッてのが着いていないんです。 普通に菊。 そしてこの時期はまず杜鵑(ほととぎす)ですね。9月にもちょこっとは咲いてましたが、本格的に。
そして竜胆(りんどう)。それはもう、五月蠅い! てぐらい。
最初の小菊よりちっちゃな小菊。 そして十月桜。 桜の中では一番長寿なんじゃないでしょうか。いや、咲いてる期間ですが。 でも秋らしいのは葉っぱの紅葉、いや、黄葉ですね。これからどんどん黄色くなって、月末には紅葉が。 宝蔵では「吉岡コレクション2016 絞りと板締め展」です。まあ、民芸とか染色に興味の無い方には「だからなに」って古い布ですが。吉岡コレクションというのは染司よしおかの先代からのコレクションです。10月に吉岡幸雄さんの記念講演会もあったんですが、他のことに頭が一杯でサボっちゃいました。やっぱり出ておけば良かったなぁ。何度かお会いしてます。もっともあちらは覚えてなんかいらっしゃらないでしょうがね。 本日の収穫は『日本の女性風俗史』です。あっ、風俗ってあちらの風俗じゃありませんよ。お寺の宝蔵でそんなもの売ってる訳ないじゃないですか(;^_^A 装束です。写真が一杯で助かる。でもなんであっちも「風俗」って言葉を使うのかなぁ、民芸店に「民芸」を使うのと同じぐらい迷惑。昔外村吉之介先生のお宅にお邪魔したとき、奥様が「もうこっちは民芸って言葉を使うのやめちゃいたくなりますよ」とおっしゃってましたが、こちらでも少し前から「風俗」でなくて「習俗」という言葉を使い出したような。そっちの方が意味は広いんですが。しかし何でこんな本ここに置いてあるのかなぁ、と思ったら出版が紫紅社だった。吉岡さんがやってる出版社です。納得。 展示された染め物に巻スカートが沢山ありましたが、巻スカートって世界共通なんですね。日本だけ例外かと思ったら、平安・鎌倉時代の女の子の成人式、着裳・裳着の裳も袴じゃなくて巻スカートだった。それが腰巻(下着)になっちゃったのは江戸時代? そうそう、講座の皆さん。平安・鎌倉時代の成人式が14歳前後だったのは武士も貴族も、男も女も、上層階級ならみな同じです。武士特有の話ではありません。 他の季節は北鎌倉・東慶寺 index からどうぞ |