2019.08.31 歴文館のやぐら敗退 |
11時12分前に鎌倉駅着です。これなら間に合いそう。今日はとっても忙しくて、かつ暇なんです。 西口の喫煙コーナーで一服したあと真っ直ぐ向かったのは此処。旧赤尾邸です。 でも今は敷地の一番奥のここが入り口になってるんですよね。何の入り口かと云うと・・・ ここです。あっ、中にもう人が集まってる! 11時からギャラリートークがあるんですよね。 と云っても、本当の目的はこれ。前回は強風で外には出られなかったけど。 おっ、あの奥にもやぐらが! しばらくそこに控えておれ! ギャラリートークが終わった途端に外へ。これはやぐらでも龕でもないですね。 岩からしみ出る水を溜めて取ってんじゃない? これはメッチャ新しい。ちなみに私の「中心」は鎌倉時代で、平安時代は「古い」、南北朝以降は「新しい」、江戸時代なんて見向きもしない。このあと国宝館で竹御所に「江戸時代だって四百年も昔でしょう」と笑われましたが。なので明治以降なんてメッチャ新しいのです。 その脇のこれは? う〜ん、短いけど羨道らしきものが。前期のように見えます。これ以上近寄れないので判らないのですが。 中は? う〜ん、水溜の穴は確認出来ない。普通にやぐらでしょうか。 と、ぞんざいにしか見なかったのは目的はこれでは無かったからです。がしかし! 肝心の本館裏にはには入れない! 収穫はゼロだったのかって? そうでもないです。ギャラリートークは面白かったですよ。 それ以前の柱や板はどうやって作ったと思います? 割ってたんですよ。それと同じぐらい衝撃的。 だからすり鉢が沢山出てくるんだ。ゴマ和えばっか食べてた訳じゃないんですね。いや〜、私も少しは陶磁器に詳しいつもりだったけど、私の陶磁器は古美術・民芸の世界で考古学の世界じゃ無かったもんですから。民俗学だってたどれるのは精々江戸時代までですからね。ん? これによるともっと古いじゃん。でも日本のことはあまり書いてない。 全体には、対象は一般人ということを考慮に入れれば短時間で実に綺麗にまとめていました。鎌倉時代の鎌倉の画期は1180年の頼朝の鎌倉入りだと。鎌倉幕府の成立を歴史学の世界では古くは「いい国作ろう」の1192年、最近は1185年が有力だけど、鎌倉の画期という点では頼朝の鎌倉入りだろうと。「幕府」という言葉に拘るから変なことになるんですよね。普通イメージする「幕府」の意味に使われだしたのは江戸時代以降なんですから。それにその説明は鎌倉時代の画期ではなく鎌倉時代の鎌倉の画期なんですから。 お次の忙しい忙しいは竹御所のお供な国宝館の「仏像のウラとワザ」です。でも竹御所が来るのは二時。歴文館を後にもやい工芸で暇つぶしです。ちっちゃなトンネルを潜り・・・ お次は・・・ おっきなトンネルを潜り・・・。えっ、やぐらだのトンネルだの、お前はヒミズ(もぐら) かって? いや最近は「わにとかげぎす」(深海魚)です。二階堂ふみも好きだけど、本田翼も好きなので。 |