倉敷の旅 2009.4.10 早朝の倉敷川 |
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朝食の前に早朝の倉敷を撮りに行きました。時間は7時12分。 平日ですし、この時間ですし、当然観光客は一人も出ていません。私以外は。 旅館くらしきと、あの赤い扉は珈琲館ですね。 しかし人っ子一人いません。 と思ったら、自転車が1台。 民芸館の早朝です。 そしてその真向かい。左手前が外村先生のお宅だったところ。その向こうのあの小鹿田(おんた)の壺のあるお店は民芸系の陶器を扱っています。 3〜40年前、ここで昔の、金城次郎さんの陶器を買ったことがあります。これです。これもこのお店でしばらく悩んだんですよね。焼きは甘くてあまり良くないのですが、しかしこの魚の勢い。買っておいて良かったと今では思います。というのはこの時期既に金城次郎さんは壺屋から読谷村に窯を移していて、新しい窯では昔のような味わいが出来なくなっていたんです。新しい窯のものは私なんか「ガスにしたのかね?」なんて思ったぐらい。 今、沖縄の陶器は登り窯で焼いているものはほとんど読谷村だと思います。きっと壺屋の金城次郎さんの窯場よりも読谷の方が本来の条件は良かったんでしょうね。ただ、私は古い窯での次郎さんの焼き物に惚れ込んでいたんで、読谷でなく壺屋時代のものを追い求め、それがまだこのお店には残っていて、それを買い占め・・・、と言っても数個しか残っていなかったんですが、まあそういうことになります。 そのあと金城次郎さんの古い窯のものを手に入れるには、つてを辿って九州は人吉の上村さんのとこまで行かなければなりませんでした。当時まだ人間国宝にはなっていなかったので私にも買えたのですが、今ではとてもとても。 ところでこのお店、ガラス戸越しに見えた範囲では今でもレベルの揃ったものを置かれていました。でも前日の昼間に何回か前を通ったんですが、いつも閉まってる。何で居ないんだよ〜、残念。 そうそう、ちょうどこの写真を撮っている後ろがあの荷揚げ場、そしてこの正面が昔の倉敷紡績の工場(現在のアイビースクエア)です。2列の敷石が大八車の車輪を支えたというその跡です。 早朝の酒屋さん「土手森」。昨日ここできび焼酎を買いました。宿でちょいと飲んだら美味しかったので、もう一本買いたかったのですが・・・。 流石に朝の7時過ぎではまだ開いていません。 桜は満開。しかもまだ散りだしてはいません。 あっ、遠くに人が。お早いご出勤で。まだ7時半前でっせ。と思ったら、 また人っ子ひとり居なくなりました。 ここが美観地区のメインストリートの南端です。
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