蛍が飛びだす時期はその年によって違います。きっと気温の関係でしょう。ところで、大船のパスタ屋さんで聞いたのですが、やはり今年は蛍の異常発生だったらしいです。ニュースでやっていたとか。ネットで検索してみたら、2002年頃にもあったみたいですね。鎌倉ではないですが。
いつ頃から蛍を見始めたかというと・・・
以前には埼玉から静岡までの自転車仲間を誘って、蛍オフなんて何回かやったのですが、
- 最初は2000年の6月18日
- 2回目は2001年6月10日、
小学生だった娘が最後に合流したときです。
- 3回目は2002年6月8日
総勢20名弱で昼間は藤沢集合で、極楽寺切通、釈迦堂切通を経て境内レストランで遅いお昼。tiktikさんが合流に失敗し、更には侘寂2世号のフレームスケルトンが変わっちゃったのが発覚したときです。
- 4回目は2003年6月8日
- 5回目は2004年6月12日 いつも山崎の中央公園だったのですが、このときは西鎌倉へ。沢山居ましたね。と言っても40ぐらいだったかな?
蛍の時期
でもスケジューリングがとっても難しい。毎日のように中央公園まで行って経過を見ながらスケジュールを決めていたのですが、そのうちもっと簡単な方法に気がつきました。北鎌倉で紫陽花が咲き始め、明月院本堂の後庭が公開される頃がピークです。
鎌倉で蛍が見られる処
鎌倉と言っても、北、西側ですが。
明月院
我々NIFTYの自転車仲間で、蛍の話が持ち上がったのは「明月院の奥の方に蛍がいるらしい」と誰かが聞きつけてきたことから。今から考えると本堂の後庭、今公開されている花菖蒲の処でしょう。夜はお寺関係者しか入れませんが。
建長寺奥の回春院
結構いるらしいですが、ここも元よりお寺の中。ただ、回春院は自然保護関係のボランティアな皆さんも関わっているみたいですから、もしかすると・・・。判りませんが。
山崎鎌倉中央公園
自然保護グループの人達(って、一時期会員だったけど)が関わっている山崎側の谷戸の方です。そこは夜中も入れます。昔は土日には自然保護グループの人達が、蛍が飛び始める前に子供達に紙芝居を見せたりしていました。実は私もその紙芝居で蛍の生態を学んだんであります。(笑)
近所の皆さんが、カップルで、ちっちゃなお子さんを連れて、じじばばで、三々五々集まってきます。ちっちゃなお子さんを連れた若いパパママや、小学生を含めた家族連れが多いのは、そこの自然保護グループは子供達をなるべく自然に親しませようって活動から生まれたグループだからです。
西鎌倉
自分では行けるんだけど、どう説明してよいのか判りません。広い湿地の広がるところです。広町緑地って言うのかな?
鎌倉湖畔(散在ヶ池)
鎌倉市ではないけど、鎌倉湖畔。ここには絶対に居るぞってエリアがあるんですが、見に行ったことはありません。
あとは秘密です。
蛍の蘊蓄
蛍の雄雌
以前に西鎌倉の自然保護グループの人に、雄は良く光って良く飛ぶ。雌はそんなには飛ばずに葉っぱの上に止まっていて、光も弱いと聞いたことがあるんですが、でも光の強弱はそんなに明確ではなくて、比較的・・・というぐらいじゃないですかね。
で、裏をとってみました。こちらによると、ゲンジボタルって雌の方が大きいんですね。でも発光器の節の数はオスが2節、雌は1節。性比は 雄3
対雌
1。「本種の場合、雄と雌の光に大きな違いは認められません」と言うのは光の色のことで、「雌は草木にとまってあまり点滅しないで、弱い光を放ちます。」とあるので確かにそのようです。
蛍のナンパ
ではどうやって雌を見つけるのかしらん、光の強弱?
そうではなくて、雄は集団同時明滅というのをやるそうです。確かにしばらくシーンとしていると思ったら急に沢山灯るって周期があります。そして確かに4秒間隔ぐらいで灯ったり消えたりするものと、葉っぱに止まっていて長い間灯っているのとが確かにありました。
それで見分けてナンパしに行くんでしょう。歩いて雌の所へ行き、そこでフラッシュ発光で、「ねえねえカノジョ、お茶しない?」。雌もフラッシュ発光で「お茶? あたしドライシェリーが頂きたいわ♪」「ワオ〜!!」っ感じでしょうか。だけど振られることってあるんだろうか?
蛍のメイクラブ
蛍のメイクラブを何階か目撃しました。蛍が止まっている葉っぱにもう一匹の蛍が止まって、光ながら(それがフラッシュ発光?)2つが近づいて、光が消える。
なんか昔の映画のラブシーンみたいな。窓の外から二人が抱き合ってキスをする姿が見える。その影が窓から消えたと思ったら部屋の明かりも消えて・・・、観客は「わっ、とうとうやっちゃうんだ」、あっ失礼、「わっ、ゴールインだぁ」と思うって具合。(笑) でも2〜3秒で終わります。で、また光だして離れていく。でも、致しちゃったんならもう光る意味が無いような。あれは本当にメイクラブだったんだろうか?(ちょっと不安)
去年の記録は・・・
2006年は6月10日に蛍観察の帰路の路上で、道に止まった蛍を初めて撮してます。
2007年は記録していないのですが、2008年は時間がバラバラで比較にならないのですが・・・
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6月3日頃はゼロ
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6月7日金曜日には16灯
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9日なんと35灯(何時だっけ?)
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13日10時前は15灯(これは時間が遅すぎ)
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16日は食事を挿んで8時と9時の2回見ましたが各10灯ぐらい、8時の方がよく飛んでいました。
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17日、19日はともに9時頃、8〜9灯
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20日 ピークは過ぎたようですが、8時頃にはまだ7〜8灯は
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21日 9時前、僅かに1灯、24日はゼロ、25日は1灯でした。
今年の記録は・・・ で、2009年は・・・、明らかに例年より早いですね。花菖蒲も1週間ぐらい早かったです。
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5/31
10時頃、大船への路上で蛍に激突! 慌てて止まって振り返ったら、地面に落ちていた蛍が、2〜3秒後に飛び立ったのでホッとしました。でも相当な迷子。
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6/01
8時頃見に行こうと思っていたのに、思い出したのはやはり10時。それでも蛍ポイントには10+20の30灯も。
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6/02
今日こそはと8時過ぎに。2+15+40+25+4+2で80から90灯ぐらい。数えきれません。一旦家に戻ってたあとの9時20分頃には圧倒的に数が減っていました。ピークは9時前ですね。時期も今がピークでしょう。
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6/03
会社帰りの7時半頃、まだ早いかと思ったらとんでもない。
10分ぐらいの間に10+10+10+10+10+10+40+10の約110灯に、ちょっと足を伸ばして更に10+10+20で約
150灯以上? あるポイントの真向かいのお宅の奥様とちょっとお話したら、やはり今年は凄いと。「去年の倍以上じゃないかしら? 6年ぐらい前は5〜6灯ぐらいだったのに」とのこと。蛍のピークは7時半から8時半頃のようです。
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6/04
北鎌倉駅に着いたのは8時頃、20+10+10+10+15+15+40+5で約125灯。
更に家から自転車で山崎の中央公園へ。9時過ぎかな? 例年なら「17灯も!」と言うところですが、既に100以上見ていると・・・、少ない。最初の20+10+とかいうのはいちいち数えられなくて、5単位でざっと10,ざっと15という具合なんですが、中央公園はちゃんと数えられるぐらい。少し時間も遅かったかも。
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6/05
ザアザアではありませんが、雨です。蛍はほとんど飛びません。それでも8時過ぎに、木陰でちょっとだけ飛ぶもの、葉っぱで雨宿りをしながら光るものなど、8+5+10+0+8+10+20+5で60〜70灯は。
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6/06
峠を越えたのでしょうか。今日は8+10+10+5+10+15+20+1で80灯ぐらい。蛍のメイクラブを2回目撃しました。
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6/07
7時40分頃から8時までで、10+15+15+10+20+20+20+1で約110。まだピークは終わっていなかったようです。そのあと8時20分ぐらいに中央公園へ。37灯を確認しました。ただし、奥の方にはほとんど行っていません。最近奥には居なくなったので。
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6/09
7時30分頃から8時前までで、8+20+10+5+15+8+15+5
で80〜90灯。峠は過ぎましたが、平年のピーク時ぐらいは居ます。橋の処で会社帰りの人と近所の奥さん達が立ち話。下水道が完備してから増えだしたって噂があるそうです。三脚構えて写真を撮っている人1名。
道路のど真ん中で動かずに光っている蛍1灯。3番目のポイントでは行きに道路近くで葉っぱから落ちて光っていた蛍が、5〜10分後に帰るときも同じ場所でひっくり帰って光っている。葉っぱで拾い上げると、ちょっとは動くけど飛ばない。光っている尾っぽを見ると、先まで光っているので雄らしい。もう寿命だったんでしょうか?
最初からは見ていなかったのですが、ある葉っぱに1cmぐらいの間隔で光っていた蛍の一灯が、動き出したと思ったら、光ったまま葉っぱから落ちました。ありゃ〜、いたした後だったのか、それとも「チッ、雄かよ!」と離れたのか、どっちなんでしょうね。
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6/10 7時30分頃から8時前までで、8+20+10+5+10+5+10+2 で70灯ぐらい。少なくなりました。でも1箇所だけは普段以上に。
- 6/16
雨が降り出したせいもあるでしょうが、0+2+3+0+0+3+4
花菖蒲とともに、蛍ももう終わりのようです。
- 6/17
8時頃に、0+2+0+4+3+6+0+0 の15灯。100以上を見た今年のピークを考えると、やはりもう終わりですね。
蛍の写真
ところで、写真は今年のもの。ファイアーショー同様に距離も露出も全てマニュアルで、最初の1枚は手持ちで2秒。後は三脚で4秒から8秒です。下の写真もマニュアルで距離合わせ。で、失敗。
ファイアーショーだって3年目にしてやっとまともに撮れるようになったんだから、蛍もたった1回の撮影では、といわれるかもしれませんが、蛍はいけません。ファイアーショーはそれなりに感動が伝えられると思うのですが、蛍の写真でお伝え出来るのは「こんな色なんだぁ」ということと、「こういう飛び方(軌跡)をするんだぁ」てことだけですね。
写真でダメならビデオでは、と思うかもしれませんが、やはりダメだと思います。
過去の写真
蛍ってこんな虫
2004年の蛍オフのとき、空中で全く動かずに光っているホタルがいるので変だな〜と思ったら蜘蛛の巣に引っかかっている。ミニライトで照らしてもらってなんとか蜘蛛の糸を取り払ったつもりなんですが、張られたばかりの蜘蛛の糸の粘着力は凄くて手を逆さにしても落ちません。
ところで、この蛍は雌なのかもしれません。嗚呼、500個の卵が・・・。
初めての撮影 2006年
「明月院の菖蒲は満開を過ぎ」でちょこっとご紹介した写真です。
左は葉っぱに止まって一番光った状態。右は飛んでいるところです。クネクネしているのは蛍の飛び方ではなくて、私の手ブレ・・・、かと思ったんですが、考えてみたら羽を動かして飛んでいるんだからほんとにこうなのかも?
6月10日の蛍観察の帰りの路地裏で見つけたもの。ISOスピードレート3200、1/8秒です。まあ「撮れた!」と言うことと「こんな色」と言うこと以外の意味はありません。
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