鎌倉の菖蒲と紫陽花  明月院の紫陽花も終盤.後編  2009.6.14

娑羅双樹

本堂からの帰り道です。いつもとは逆コースなんですが。山門の正面の道にいつもは無い立て札が。なんじゃ? と思ったら、平家物語の出だしの一節「祗園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり  沙羅双樹の花の色・・・」 が。

明月院の紫陽花_01

なんでそんなものがというと、この花が娑羅双樹なんです。本当はこれは夏椿(ナツツバキ)で、仏陀が入滅したときに咲いたというインドの「娑羅双樹」はこれとは違う植物なんですが、平家物語で「沙羅双樹の花の色・・・」 と書かれたのは確かにこの花かと。

明月院の紫陽花_02

初めて見たのは浄明寺の多可邑でした。女将さんが教えてくれたんです。

山門

山門からのメインストリートです。普段は山門へのメインストリートですが。

明月院の紫陽花_03


本日のご指定が逆回りなので、今日はここを下っていきます。

明月院の紫陽花_04

で、まあ、狙っていればこんな一瞬もあるのですが・・・


実際には、平均的にはこんな感じ。あっちからもこっちからも記念写真。

明月院の紫陽花_05

かく言う私もご婦人に頼まれてシャッターを押しました。ご婦人のカメラのね。


皆さん紫陽花に大感激。

明月院の紫陽花_06


このお嬢ちゃん。「は〜、疲れたぁ」

明月院の紫陽花_07

と言ったのかどうかは定かではありません。


こちらのお嬢ちゃんは「あたしはもうお姉さんなんだから、ひとりで歩くわ」。

明月院の紫陽花_08

と言ったのかどうかも定かではありません。
でもこの写真を見ていて娘の小さい頃を思い出しました。
いつもそうすると喜ぶくせに、ある日抱き上げようとしたら、「止めて、もう赤ちゃんじゃ無いんだから、お姉さんなんだから!」と(笑)。保育園で年長組になった頃ですね。


ところで、皆さん大感激のアジサイ満開ですが、実は既に下り坂に差し掛かっています。

明月院の紫陽花_09

一見満開なこの写真にもその兆候が。まあ、十分綺麗ですから良いのですがね。


さて、ここがさっき、前編での「順路」指定の処ですね。

明月院の紫陽花_10

もっとも厳密に一方通行な訳ではなくて、流れをせき止めているのはここだけなんです。
実は金曜日の夜にテレビに出たんです。実家に戻っていたら娘から電話で「パパ○○チャンネル見て!」「あっ、明月院じゃん」「夜は初めて放映されたんだって。それだけ。じゃぁね。(ガチャ)」
だもんで急遽この対策をとったのかもしれません。


そこを曲がって素直に出口に向かう人も居れば、私の様にこの脇の道から本堂の方へ戻ることも出来ます。

明月院の紫陽花_11

要はメインストリートの混雑緩和だけが目的なんでしょう。それはそれで良い配慮かと。


で、戻って行くと、あっまた着物の女性の5人目6人目・・・、というか、浴衣のお嬢ちゃんが。

明月院の紫陽花_12

浴衣と言ってもスカートぐらいに丈の短い、まるでマンガのキャラクターみたいな浴衣ですが、ちっちゃいお子さんならこれでも良いじゃありませんか。伝統? それを言うなら平安時代の普通の子供はこんくらいで、更に筒袖だったんじゃない? 今の和服なんざぁ貴女、たかだか明治以降のものでっせ。


ほんで、久しぶりに竹林からの紫陽花です。

明月院の紫陽花_13

ここからの紫陽花の景色もようござんしょ?


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