鎌倉の正月 2010.1.1    寿福寺の元旦 

本覚寺を出て若宮大路に。車が居ません。歩行者天国です。まだ昼前なので人は少ないですが。

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そして小町通りへ。飴のレイみたいなのが逆光でとても綺麗。思わず撮ってしまいました。

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こちらはお馴染み、コクリコのクレープ。何年前からあったんだろう。私も憶えていないけど、結構古くからありました。

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小町通りを通り過ぎて、向かった先はここ寿福寺です。鎌倉五山の第四位だったかな? でも鎌倉五山の中で一番古いお寺です。

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頼朝の父、義朝の「鎌倉の楯(館)」がここで、その跡に北条政子が義朝の為に寺を建てたのが寿福寺の始まり。開山(初代住職)は茶を日本に伝えたことでも有名な栄西です。


もっともこの頃のお茶って、煎じ薬、健康食品みたいな感じですね。煎じて飲んだのか、お抹茶で飲んだのかまでは知りませんが。栄西というと禅宗の開祖として有名ですが、栄西が住持だった頃、ここが禅寺だったかというとそうではなくて、天台宗のお寺です。当時は禅寺なんてなくて、天台宗のお寺がお寺総合大学で、その中で禅宗学説の講座もあったというようなもの。

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山号は亀谷山。このあたりを亀ヶ谷(かめがやつ)といいますが、山号の読みは「きこくさん」です。多分中国風の読みなんでしょう。


この総門からの参道はとても雰囲気が良くて私の好きな処。でも一部のお宅には生活道にもなっているという変な参道です。

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毎年そうなんですが、正月にも紅葉が残っています。

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これがまた綺麗で。

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良い感じでしょ。秋ではなくて正月なんですけどね。

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奥の山門は普段は閉まっています。鎌倉五山で唯一公開していないお寺がここ。でも正月の三が日だけは檀家でなくとも中に入れます。

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山門から見た本堂です。

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お参りをしたあと、格子の中を拝見させてもらいましょう。ご本尊はちょっと特徴的なお顔立ち。
しかし、それよりもなによりも、両脇をご覧ください。何でこんな処に仁王像が!

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おまけに大きさも建物に全然合っていない。何で? 

というその理由は、この仁王像、元々このお寺にあったものではなくて、鶴岡八幡宮寺25坊にあったものなんです。25坊と言っても江戸時代末期には12坊ぐらいだったと思いますが。ところが明治政府の神仏分離強行策で鶴岡八幡宮寺のお寺の部分は廃棄され、古文書も野積みにされて焼かれたりという中で、この仁王像がこちらに引き取られたという訳です。


本堂の門内からのこの光景が見られるのも、正月の三が日だけです。

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総門を出ると人力車に乗ってきたカップルが記念写真を。今風な色合いだけど、映えますねぇ。

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連れは仕事が有るからとここから駅へ。私は一人でもう一度鶴岡八幡宮へ戻ります。


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