東慶寺から向かったのはここ、浄智寺で御座います。
『鎌倉大草紙』な方はご存じの、上杉禅秀の乱の後、足利持氏がしばらく居たというお寺で鎌倉五山第四位。総門には「宝所在近」などと書いてあります。この四文字の意味は何でしょうか？

これは当日ではなくて案内ページに使った画像ですが。

私は北条氏の埋蔵金がこのあたりに眠っているのではないかと。
この日、 足利持氏がしばらく居たのは北条氏の埋蔵金を探していたのではないかとの新説が生まれました。果たして真相や如何に！

本当の意味のヒントはここが禅宗寺院であるということ。答えは「足下愚直、日日是好日、好事不如無」と同じです。平たく言えば、座禅をして己をみつめなさい。さすれば煩悩を脱して穏やかな日々が過ごせますよ。仏心は自分の心の中にあるのですと。えっ、違うの？　そうかと思ってたんだけど。(;^_^A アセアセ…

14寺22分。鐘楼門です。

仏殿には15世紀の三世尊像が安置されています。とても良いお顔。
三世尊像とは仏様の「げんざいかこみらい〜」で御座います。誰だっけ、中島みゆき？

裏に廻ると、茅葺の書院が。
しかし、14寺30分ここで大変な事件が起こります。公方の腕から血が！

「わっ、なんだこれ！」、
「まむし？、いや、まむしの歯形じゃない（チッ）」、
「クマンバチ？」、「ヒルじゃないの？」、「公方暗殺を狙った刺客の矢かも」、
「いや吹き矢の毒針だろう。 早く対処しないと命を落とすぞ！」、
「このナイフで５センチぐらいえぐり取ろうか？」、
「それでは間に合わない。こうなったら腕を切り落とすしかないな。チタンの手斧は？」、
「重いからもってこなかった」、「バカ！なんのために持ってんだよ！」、
「だって今日は道普請じゃないじゃん」、「しょうがない、最後の手段だ。この毒吸引器で吸い出して、吸いきれなかった毒はプロポリスで解毒だ！」　
の図で御座います。

お嬢ちゃん命名「プロポリス救命大作戦〈ホントはまむしが良かった〉」。

（画像提供：お嬢ちゃん。）

〈ホントはまむしが良かった〉って何だって？　
いや〜、この毒吸引器、まむし対策に買ったんですが、
カツオノエボシと蚊には使ったことがあるけど、まだまむしに使ったことが無いんですよね〜。
効き目を試したかったんだけどな〜。残念。
そうそう、「笛」のマスターは蜂にさされたときにも使うと。

更に奥へ行くと洞穴が。って、やぐらですけど。

でも一番奥にはやぐらでない洞穴が。
わっ、執権奥さまが入っていっちゃった。もうあんなに奥まで。(;^_^A アセアセ…

さすがは最高権力者の執権奥さま。肝っ玉が違います。

正面のやぐらは後期型ですね。手前右側はやぐらとはもうしません。

もうひとつ、別な場所の前期型を思わせるやぐらを案内したんですが、説明することに頭がいっぱいになって写真を撮っていません。失敗した。「と思われる」というのは、�蒼ｹの片側が倒壊しているんです。

ぐるっと廻って書院の玄関に御座います。奥に見えるガラスは大正ガラス。少し波打っています。
それで外の風景にさらに赴きが増してみなさん大喜び。

14寺53分。葵の御紋のついた棟門を公方が通ります。昔は通れなかったんですけどね。
あっ、公方が来たからかしら？

14寺55分。外に出て私の秘密のアンクルで御座います。外から見る仏殿も良いでしょ〜。

さて、このあとは三つのコースを用意したんですが、最高権力者の執権奥さまはノーアイディアと。で、みんなの靴底を見せてもらったら。う〜ん、昨夜の雨のあとにこの軍装では瓜ヶ谷やぐら群で討死続出の可能性が。というのでもっとも無難な海蔵寺・化粧坂コースを行くことにしました。

でも十六の井は何時まで見られるかわかんない。戸が閉まっちゃうかも。
「みんな急ぎ足！」
「いや〜、ひとりだとスイスイなんだけど、人数が居ると時間がかかるもんなんだなぁ〜」
と云った途端、全員から
「どの口が言うか！」、「時間かかったのは岩田さんのせいでしょ！」、
「明月院でみんながどんだけ待ったと思ってんのよ！」
と激しく突っ込まれました。
だってね〜、東慶寺はまた明日も来るからいいけど、明月院は今日中にちゃんと撮っておかなきゃなんなかったんだもん。久しぶりに「笛」にも行きたかったし。(;^_^A フキフキ

そうこうするうち15寺11分に長寿寺の前に。「足利尊氏の墓があるってここ？」、「そうだよ〜。でもこの時期は公開してないと思うけど」と云いつつ石段を登ってみたら・・・

公開してた。中に観光客が。
でも入寺は15時まででもう入れない。いや、そもそも入るつもりは無かったんだけど。

長寿寺の脇が亀ヶ谷切通です。全員居るんですが、悪の秘密組織は闇に紛れて見えません。

こっちの写真でも見えません。良く見ると居るんですが。題して「悪の秘密組織を探せ」（笑）
みんなが見ているのは長寿寺の書院の庭です。

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