2016.06.26      浄光明寺本堂裏のやぐら 

沢山あるやぐらの一部の説明は省略されましたが、しかしそれよりも大きな収穫が。
非公開の本堂裏のやぐら群です。最初に見えたのはこの小さいやぐら。

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でもびっくりしたのはこれ。デカ! 奥に小さいやぐらが見えますよね、でもあれ、小さくは無いんですよ。ご住職の身長プラス40cmぐらい、つまり2m以上の高さなんです。手前のやぐらの羨道の高さは4m以上ということになりますよね。

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この写真からは高いは高いけど、4m以下なんじゃない? と思われるかもしれませんが、上にちらりと見えるのは羨道の天井ではなくて、いわば鴨居部分です。おまけに高さ10cm弱の踏み石の上を歩いていますから。

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中は真っ暗。市のスタッフの方が説明に合わせてライトで照らしてくれました。壁の天井際に木を差し込んだ穴があります。 しかし柱というより板?

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天井にも。 

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こちらには明らかに横柱の穴がありますね。三つあるのが判ります? 

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おや、変わった龕(がん)が。王冠みたい。な訳はないので禅宗様式の屋根でしょうか。
禅宗様はそれまでに比べて屋根の四隅をピンと反り返しますので。 

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それにしても分厚い羨道(せんどう)だなぁ、これなら本当に羨道だわ。ふつうやぐらで羨道と云っても、その実入り口の壁ぐらいだからね。

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おっ、その羨道の上にも横柱の穴が。 

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この大きなやぐらは隣の小さなやぐらとつながっています。しかし最近のデジカメは凄いですね。真っ暗な中でライトひとつでこれだけ写ります。 

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隣のちさなやぐら。小さいといってもあのデッカイやぐらに比べればですが。普通ならこれでも十分に大きなやぐらです。 

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羨道の壁の厚みも立派ですね。 

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小さいと云っても実は小さくないという証拠写真がこれ。入り口の天井はご住職の頭の上から40cmは上でしょ。おっ、入り口の上にも柱を嵌め込んだらしき穴が。おそらくあの位置に柱があって、木の壁や扉でこのやぐらを塞いでいたのでしょう。やぐらは洞穴ではなくてお堂だということがこれからも判りますよね。

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外側に直接入り口ではなくて、彫りくぼめた先に通常我々が羨道と呼んでいるものがあります。壁の両脇の同じ高さに穴がありますね。あれも柱のささえる貫(ぬき)の受け口か何かでしょうか。 

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そしてこちらがさきほどのデッカイやぐら。
私ははじめて見ましたが、でも見たことはあるんですよ。どういう話だって? ここの先代ご住職、大三輪龍彦先生の本に『鎌倉のやぐら』があるんですが、その本の表紙の写真がこれなんです。若いモデルさんを二人も立たせていたんでどこかのハイキングコースかと思ってたんですが、ここだったんだ〜。

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えっ? あれは法事に来た檀家さんだって? あんなカッコで法事には来ないでしょ。