2017.06.03 東慶寺で二人の和紙展 |
久しぶりの北鎌倉です。今日は二人の和紙展の初日なので。 11時に着いたらまだお客さんはまばら。早速小物を2点売約済みに♪ ここに展示されている鈴木さんのパネルは、最初から商品として作っているものではなく、正規の仕事の残り物の端切れとかで楽しんで作っているような感じで、中には本当なら紙代の方が高いようなものまで。それにしてもなんか今年はえらい安いような? 奥の壁の右側もとっても気にいったんですが、あのサイズを飾る場所が無い。泣く泣くあきらめました、 夕方のオープニングパーティ実はこれは夕方のオープニングパーティ。着物の女性は井谷さんの和紙を素材に紙布を織る島根の結工房・戸田昌代さん。えっ、結工房? おいらと被ってる! いや、先輩のもやい工芸に対抗してゆい工房を名乗ったことがあるんです。ちゃんとゴム印も作って領収書に押したことが何度か。何度かしかありませんが。 「もやい」も「ゆい」も同じ意味なんですがね。村落で共同作業をする共同体をそう云うんですが、地方によって呼び方が違う。先輩が卒論の対称にした長崎近辺は「もやい」で、私が調査に参加した能登の村落では「ゆい」と呼んでいました。「ゆい」の方がメジャーだぞ、柳田国男だって「ゆい」と書いてるぞー! なんちゃって。戸田昌代さんの結工房もその意味とは限りませんが。 左から司会の稲生(いのう)さん、斐伊川和紙の井谷伸次さん、紙布の戸田昌代さん、江戸経師の鈴木光典さんです。 紙布って和紙から糸を作ってそれを染めて織るんですが、同伴した某「おじょうちゃん」が興味津々。色々聞いていました。あとで「帯感激!」とメールが。紙布の帯は手触りは粗い麻のような感じ。紙で糸なんて大丈夫なの? 洗えるの? とか思いますが、そもそも糸にして染めたあとに何度も洗っているので全く問題無し。井谷さんが「和紙の繊維は木綿の繊維より長いでしょ」と。云われてみれば確かに。ただ、並の和紙じゃダメでしょうね。繊維の方向が揃ってないと。それにしても戸田さんがお召しになっていた藍染の帯は良かったなぁ〜。 でも娘に「買って〜♪」と云われたら「自分で買いなさい!」と逃げますが。 そのパーティの会費は今年は500円。前は2,000円とか1,500円だったのに。お酒は奥出雲・ 木次酒造さんの試飲販売の試飲分でタダなんですが.。 500円じゃカキピーに裂イカぐらいなんじゃ? いや〜、なまじの特訓では・・・。などとは口が裂けても言えません。(笑) 実は経師の鈴木光典さんを通して斐伊川和紙の井谷伸次さんに特注していた和紙が出来上がっていたんです。 井谷さんに「てめえ、作り手の苦労も知らね〜で厄介な注文しやがって!」と殺されそうになったら「素人なんだからしょうがないじゃん!」と一目散に逃げようと身構えていたのですが、地元でも結構売れてるそうで特注が定番ラインナップになりそうな感じ。(ホッ) パーティのときに鈴木さんに「あの白と最初のグレーの中間色を注文したら殺されますかねぇ」と相談したら「それイイ。やりましょう!」と。最初のグレーは墨5滴と言ってたから1滴ぐらい? いや、水で薄めた墨にすれば1/2滴だって1/5滴だって出来るぞ♪ でもふと気がついたら井谷さんが後ろに居た。 東慶寺境内へで、午前中の30分ぐらいギャラリーへ居て、その後東慶寺へ。私のお弁当が届くのが12時なのでそれまで撮影を。なにしろトップページが3月の桜のままだったので。 黒姫アジサイが真っ盛り。ということはアジサイはこれからということでしょうか。 ちなみにアジサイの本当の花は中心のもじゃもじゃ部分です。まあ植物学的にはということで、観賞する側からはどうでも良いことですが。 こちらは普通にガクアジサイ。 植物学的には開花前ってことになりますね。だからって「まだ咲いていません」などというと変なことに。ただ、ガクアジサイで普通花びらに見えるものが真っ白ということはまだまだ咲き始め。これが段々と端から赤くそまってきます。
東慶寺が有名なのは岩壁一面に咲いているから。でも去年ぐらいからか 少し勢いが衰えたような。梅や柿も沢山成る年とそうじゃない年があるのでそんなもんですかね。
岩肌一面のこの岩がらみも地面から出ているのは一本だけ。 一見アジサイに似ていますが、実際にユキノシタ科の遠い親戚です。かなり遠いですが。 これも花はツブツブな小さい丸の部分。つまりこれはまだ開花前です。植物学的にはですが。
午前中にはもっと開いていたのですが。
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