2020.1.14-18 HDDの玉突 TerraMaster 編 |
プロローグ玉突きというのは玉突き事故ではありません。ビリヤードの方の玉突きです。ん?同じ? 実は使用していた「裸族の集合住宅」が突然動かなくなって。 「裸族の集合住宅5Bay SATA6G USB3.0&eSATA」というHDDケースのことです。 代替えで購入したのがこれ。TerraMaster D5-300C 5ベイHDDケースRAID 0/1。 その故障、またあの子のせいにするのかって? どういうことだって? いや、リプレースしたTerraMasterは快適なんですよ。 これを機会に個々のHDDの空き容量が1/3以上になるように6TB 2台でRAID0 で12TBにして、8TBをひとつ買ってデータを順送りに移行するという玉突きです。でもRAID0 のストライピングにしたので、1Bay 少なくなってしまいました。 以下本稿においてRAID とはRAID0 のことです。HDDはハードディスクドライブ。裸のこれのこと。 RAID の組めるものがもう1台欲しいということで、Logitec HDDケース RAID 2BAYも購入したのですが、あの子の黒魔術はこっちを標的にしたようです。 そうそう、私のメインPCは横蓋を外したままです。どうせディスプレイの後ろで見えないし、 念のため未使用の古い2TBのHDDを2台入れてRAIDモードを使わずにシングルモードでテストしたら読める。しかしHDDを初期化しようとするとクイックフォーマットがいつまで経っても終わらない。RAIDモードでやってもダメ。以前と同じ症状。 今度はどんな恨みを買ってるんだって? そちらは後回しにして、TerraMaster のRAIDについて。 TerraMaster のRAID自宅では始めて使ったRAID0ですが。やはり早いですね。 ちなみに移行データは動画関係なので平均すると400〜500MBぐらいとかなり大きいファイルです。もっとも8TB同士のCOPYは暗号化もしているので多少遅くなっているのかもしれません。それと同じ装置内のHDD間ですから。RAID は別装置、というかPC本体のHDDからの転送なのでインターフェイスの競合が無いのかもしれません。 「自宅では始めて」と云うのは仕事では何十年も前から使ってました。ファーストユーザでは無いだろうけどそれに近いぐらい。当時はHDDが高かったので500MBのHDD6個でRAID5。HDD6個の内の一つ分はパリティ、もうひとつはホットスワップ、つまり故障が検出されたら即座に運転を継続しながら復旧をするというもの。復旧のテストをしようと云って、メーカーのSEにCE、営業まで立ち会って私が故障シュミレーションボタンをプチ! たった500MBの復元なのに何時間かかったのか。その間メーカーのSEにCE、営業は帰れず、かといって待ってるだけですることもなく、疲労困憊した顔をしていました。 ちなみに我が家のPCはOS(Windows10) の入っているCドライブはSSDで高速なんですが、一般データの入っているHDDの回転数は5400rpmと低速なんです。なにしろほとんど倉庫で、年に一度もアクセスされないファイルが多分90%以上だろうと。ほとんど倉庫な外付けHDDでもPCがスリープするまでは回転しているので、電力、発熱、耐久性とコストの面からも5400rpmで十分です。 例えばコスト面では、Seagate の内蔵HDD 3TB から12TB までのamazon価格の1TB 当たりを計算すると、
となります。回転速度は8TBまでが5400rpm、10TB以上は7,200rpm ですが。今の処6〜8TBが一番コストパフォーマンスが良いということに。ちなみに12TB のHDDは64,828円ですが、6TB 2台を今回買ったTerraMaster でRAID0にすると45,570円で、非RAIDなシングルモードが3ベイ付き。かつ高速。Logitec でうまくいけば 27,6570円で済みます。 ちなみに少なくとも3TB以上ではスピンドル数は同じで、HDD容量の違いは1トラック当たりの容量でしょう。そうすると4TBと8TBではスピードは倍になるはずなんですが、実際にはそうはなりません。 現在上記表の2.43TB のフォルダをRAID から4TBシングルHDD にバックアップしているのですが、8TBシングルHDDからRAID への書き込みがトータルで157MB/s だったのに対してRAIDから4TBシングルHDDへのバックアップは122MB/s と78%ぐらいの書き込みスピードです。 おまけにUSB3.0 の同一装置内です。USB3.0ケーブル内での競合はあったとしてもそれほどのものではないということになります。 ところで測定方法ですが、エクスプローラでのCopy の場合は、何パーセント完了という上のウインドウです。開始時刻(時・分)とCopy対象の容量、ある時点(時・分)での進捗率(%)から計算しています。わざわざExcel で計算するのは上のウインドウに出る「速度」も「残り時間」も信用ならないからです。それなら容量と経過時間から計算した方が確実と。 ちなみに「残り時間」は上記のケースのようにファイル容量がどの時点でもほぼ均一なら大体は正確です。ところが前半と後半でそれが違うとあてには出来ません。どれぐらい違うものなのかもこの測定で判るだろうと。 上記二つのグラフがほぼフラットに推移しているのは、いずれも初期化して新たにデータを書き込んだRAID から、やはり初期化して新品状態のHDD に書き込んでいるからです。つまりフラグメンテーションが全く無い。長年更新を繰り返したHDD や、ファイルサイズが小さい、あるいはムラがあるファイル群では波形は乱高下します。 最近はあまりやっていないので実例が出しにくいのですが、例えばネット上から動画をダウンロードしたものなど、ひとつのファイルがものすごい数に分割されています。転送速度を上げるためのひとつの方法なんですが、それだけで凄いフラグメンテーションが起きている。特に複数ファイルをダウンロードしたときなど。なので私は作業用のディスクにダウンロードしたあと、格納用のディスクにコピーしています。その作業用のディスクは去年からSSD。 それと、PCはシングルユーザなので、フラグメンテーションが起きにくいのですが、これがオンライン更新システムなんかだと、フラグメンテーションを起こさないことなど絶対に無理! そういう場合にはデータの初期投入の段階からブロックに閾値を設けてブロック単位で空きスペースを確保したりします。システムのレスポンスを維持する為には華やかなソフトウエア開発だけではなく、そういう裏方のシステムチューニングがシステムの生死を握っています。まあ、ホストコンピュータ時代の浦島太郎さん話ですが。でもUNIX系サーバ導入時にそのあたりを調べたら、更に複雑怪奇になってましたね。ピンとこないかもしれませんが、ドラマの「逃げ恥」にインフラエンジニア古田ってのが出てきて「社長さんよ〜、ふざけたこと云うとサーバ落とすぞ!」と脅していましたが、システムの生死を握っている立場だからこそのセリフですね。 今は最後の合計3.41GBのフォルダのバックアップ測定中なので暇つぶしにこれを書いています。完了予想時刻までだいぶ時間があるのでちょっと出かけてきましょう。
玉突き一段落です。最後の合計3.41GBのフォルダをPC本体の8TBシングルHDD からRAID への書き込みは145MB/s。同一筐体のRAIDから6TBシングルHDD への書き込みは140MB/s。たいした差ではないですね。誤差の内ぐらい。相手がRAID なら6TB と8TB の実効転送速度はさして変わらず、4TB の場合は若干落ちるけどさほどではないということに。 RAID仮想ボリュームに複数のパーティション01/23追記
4 GB ドライブだって。ラックマウントな装置1台で48GB? あ〜、俺はそんな時代を生きていたんだ〜(遠い目)。歳を食う訳だ。今私の持っているHDDは最大8TBですからね〜。 さて、残る問題はLogitec HDDケース RAID 2BAYです。
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