賄い家の民芸・工芸 浦富焼・山下碩夫さんの陶器

昔、鳥取のお宅へお邪魔したときに、どういう話からか忘れましたが「お前、ホントに土物が好きだなぁ」と言われたことがあります。内心「俺の本領は磁器なのに」と思っておられたのかもしれません。その頃の陶器です、磁器ではなくて。
丹波の生田和孝師匠に弟子入りしていた頃から作りつづけていたものかもしれません。
この皿の黒と白の釉薬は当時の山下碩夫さんの陶器には良く使われていました。湯飲みやらコーヒーカップなどにも。残念ながらみんな割れて残ってはいませんが。・・・と言うか、この皿ってそのコーヒーカップの皿じゃないけ?(;^_^A アセアセ…

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その後、妹の家に行ったとき、このお皿をセットのコーヒーカップを発見! 割れたんじゃなくて、結婚したときに私があげたんだそうです。

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「でもなんでお皿を置いていったんだ?」と聞いたら、「お皿が有るなんて知らなかった」と。言われてみれば、実家では私もカップだけで使っていたような。お皿はお皿単品で使っていたし。そういう意味では便利なコーヒーカップセットでした。(笑)

ところで、妹の家で、同じ形の土ものながら白いコーヒーカップも発見。そっちは全く忘れていました。もう30年以上経ちますが、妹の家では現役で使われています。可哀想に30年近くもカップと生き別れになってしまったこのお皿、こんど妹にあげようと思います。


この鉢の釉薬も丹波の生田和孝師匠譲りだったのでしょう。今はこれしか残っていませんが、昔はこの上薬のものが多かったですね。湯飲みとか。

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なんせ30年は前のものですからね。略歴を見ると・・・
そう言えば国展で新人賞なんか取りましたね。でも、どんなんだっけ? あれ? その直前までしか知らなかったような気も。家が焼き物で溢れかえってしまってもうあまり買わなくなったんです。仕事も色々あったしね。

     1946年 鳥取市に生まれる
     1964年 丹波、故・生田和孝(河井寛次郎内弟子)に師事
     1970年 浦富に独立築窯(翌年初窯)
     1977年 国展・新人賞受賞。日本民芸館展・奨励賞受賞
     1981年 国展・国画賞受賞。国画会々友に推挙
     1983年 鳥取県知事表彰
     1985年 川上顕彰会・奨励賞受賞
     1991年 鳥取工芸の会発足・主宰
     1992年 鳥取市文化賞受賞
     1999年 鳥取県伝統工芸士認定
     2000年 ニューヨークにて個展開催
     2003年 いわみ工芸村開校

 


盃と言えば、私が一番気にいっていたものが、長いこと山下碩夫さんと勘違いしていたこれです。
最初は山下さんのものだとこのページに書いていたのですが、友人が「これは違う!」と。

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そう言えばこれを買ったときに、店主の友人から「それは山下さんじゃないぜ、○○さんだぜ」と念を押されて、「別に誰でもいいよ」とか言ったような気がする。案外買ったときのことは覚えているもんで。で、誰のなんだって? それが、また忘れてしまいました。(^_^;)

これを大きくしたような山下碩夫さんの抹茶椀を友人が持っていたんですが、あれは欲しかったですね〜。でも貧乏人なのでこれで我慢しました。と言うって山下さんのじゃないんだから、我慢も何も無いだろうと言われるかもしれませんが、こういう形が好きだったんですね。