賄い家の民芸・工芸   鎌倉古陶美術館.館内.2     2006.6.25

鎌倉古陶美術館2階の展示室

さて、2階はと言うと、階段を上がって左手に・・・・・

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名前の通り「古陶」が。
大昔、高校生の頃、には日本の陶磁器の歴史なんて読んでたりしたのですが、それこそ40年前のことですから忘れてしまいました。パッと見て思わず奈良時代、平安時代を思い浮かべたのですが、その頃はまだ日本では須恵器だったんですね。そうでないものは極めて例外。

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ここに写っているものはほとんど鎌倉時代から南北朝を経て室町時代にかけてのものです。


なんと言うこともないすり鉢ですが、力強いですね。私これ好きです。こうして写真で見ているとつい最近まで作られていそうな。でも実物は30cmぐらいあります。「良いなぁ」と言ったところで私ごときに買える品物ではありませんが、14世紀南北朝時代の備前だそうです。

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こちらは古瀬戸。これも力強いですね。

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鎌倉古陶美術館に展示されているものの中ではそれほど評価の高いものでは無いかもしれません。
でも私はこれが好きです。いや、単に好きと言うだけですが、でも良いと思いません?

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須恵器も室町時代頃まで各地で作られていたようです。それが無くなったのは後に「焼物戦争」とまで言われた秀吉の朝鮮侵略が切欠でしょうか? でもこの張りはすばらしいですね。

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鎌倉時代のようです。


朝鮮でも中国でもなくて、鎌倉時代の瀬戸なんだそうです。これには「へー!」でした。左なんか民芸館に「李朝」とか言って置いて有りそうな。この飴釉には誰も文句は言わないでしょう。私もそうです。

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でもトリミングの為に画像を見ていたら、右のでけそこないの方が面白いと思い出しました。
これわざとやられたら嫌みですがね。


天目は私はあまり興味は無いのですが、でもこれはすばらしい! 良い形ですね。でもこれも天目って言うんだろうか、そう書いてはありましたが。一般的な天目のイメージとは違いますね。

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鎌倉古陶美術館2階からの階段

さて、下に降りる階段の処もとても雰囲気のある照明が。

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と言うことで降りてきました。

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陶磁器は見る人が見たら、ここに上げたものよりもっと良いものが沢山あるのかもしれません。あくまで私の好みで選んでいますのであしからず。ここでは紹介しませんでしたが、中国は宗代(南宋かな?)の青磁も沢山ありました。