- ストレス反応は危機に対処するための集中力と瞬発力の準備。
- 動物が生き残るために有効なトレードオフ。短期的であれば有益。
- しかし、慢性化すると別な問題が。
慢性的ストレスは分断して急性ストレス(栄養)にしてしまおう。
知っていて損はない循環の生理学
全身に酸素や水分や栄養を届けているのは血液。だから頭も体も血の巡りが良くないと。
- 血液は心臓がポンプになって動脈から体中の毛細血管へ。
そこで酸素や水分や栄養が筋肉細胞に渡される。
筋肉細胞の余分な水分や老廃物は静脈やリンパ管により心臓へ戻され、肺や肝臓などで血液としてリフレッシュ。
- でも戻りは? どうやって戻ってくるんだ? その秘密が逆流防止弁。
静脈やリンパ管の周囲の筋肉の動きが、血液やリンパ液を逆流防止弁のブロックからブロックへと押し上げ、最後は心臓へ戻す。
- 筋肉の動きが無いと、老廃物と水分は筋肉から排出されずに溜まってしまう。
それがむくみ。
健康作りのための運動(生理的効果)
健康作りのための運動は、筋肉作りのための運動とは違う。
目的は凝り固まったものを「緊張と緩和のサイクル」で解きほぐすこと。
- 普段使用しない筋肉の目を覚まさせ、動くことを思い出させる。
- すると毛細血管が増加して代謝も向上。
- 自律神経のバランスを回復させ、免疫力を向上。
この程度なら強い運動である必要はない。眠っている筋肉を揺り起こせば良い。
ただしメニュー消化に脅迫観念では健康的とはいえない。楽しくなけりゃ。
筋肉の緊張とリラクセーション(精神的効果)
疲れていたり、緊張しているときは、様々な筋肉が収縮して固くなっている。
- 収縮している筋肉をときほぐすと、血行が改善。
脳への酸素の供給も増えて気分もスッキリ。
- 体を動かすと脳が刺激される。
普段使わない筋肉を動かすといろんなものがリセットされる。
- 筋肉の緊張をときほぐすと、釣られて精神的な緊張も溶ける。
こうして慢性的ストレスをぶつ切りに。
ストレッチ(stretch)って
週に何日かは軽い運動(ただの散歩でも)をするのが理想。
でも、中には時間の無い人も、ものぐさな人も。そんな人でも出来るのがストレッチ。
スポーツのためのストレッチの目的はケガの予防。
健康のためのストレッチの目的は「疲労回復の促進」、「リラクセーション」。
- ストレッチ(stretch)とは「伸ばす」という意味。
ラジオ体操と違うのは反動はつけない。ジワーッと筋肉を伸ばす。
- 筋肉繊維はある程度伸ばされると、それを覚えていて次のために体制を整る。
これが体の柔軟性。
- 1日たったの5分~10分でも、毎日続けていれば血の巡りが良くなる。
- ちゃんと運動する方が効果は高いが、ストレッチでもセロトニンなどの脳内ホルモンが分泌され気分が前向きに。つまりメンタルな面でも良い効果が。
具体的なやり方は以前に配った「Selfcareこころの健康気づきのヒント集」の中に。
アドバイス
- テレビで見るストレッチの「カッコ」を真にうけない。
「ここまで曲げなければいけない」なんて考えない。「ねばならぬ」はダメ。
- ジワーッと伸ばしていく。無理なく出来る範囲でOK。
気持ちが良ければ少しづつ長く、更にゆっくりと。
- どこまで曲げる・伸ばすかも「気持ちいい」ぐらいでいい。
「気持ちいい」、「気持ち良くなりたい」と思えなければ長続きしない。
長続きできることが最優先。
- 無理をしない。疲れすぎてやる気が起きないときは寝るのが吉。
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