鎌倉の梅 2006/3/18   建長寺の梅と歴史.3

建長寺半僧坊道の梅

いや、沢山有る訳ではないのですが。でも探せば良いアングルはあります。

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いつも表現に困るのがこの色、しょうがないからピンクと言いますが。(笑)

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それにしても不思議なのは・・・、ここ、お寺ですよねぇ。でも鳥居が。

建長寺半僧坊

実は明治時代の住職が山中で僧のような俗人のような白髪の老人に出会い、その老人が「自分を関東のいずれかの清浄な所に招いてくださるなら、その所いよいよ栄え、有りがたいこと絶えることなし」と告げたとたんに姿が消えた夢を見たと。

半僧坊権現とは後醍醐天皇皇子の無文元選禅師(静岡の方広寺開山)の元に忽然と現われ、無理やり弟子入りした白髪の老人で、神通力を持っており、無文禅師が死去するとその老人も姿を消したという言い伝えから始まっています。権現は仏教の守り神ですね。熊野権現、白山権現とか。
夢に出てきたのはその半僧坊権現であろうと静岡の方広寺(奥山半僧坊)に御分身を願い、建長寺の鎮守として勧請したものだそうです。火防、厄除け等、様々な「ご利益は眞に尽大なものがあります」とのことです。
私はこの半僧坊を長い間、仏門に入った人が僧になる為の修行をする場かと思っていました。違うみたいですね。 半僧坊って権現様のことで。だから鳥居?

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ところで、私が建長寺で一番好きなのは30年以上昔からこの半僧坊なんです。特にぜえぜえとこの階段を上がるときに、半僧坊の本殿(?)が徐々に姿を現していく景色が。

その階段の手前の岩肌に数十体の天狗像があります。私はあまり好きではありませんが。天狗は半僧坊のお供とされていて、火災は天狗が起こすが、その天狗の守護を受ければ火災に遭わないのだとか。日本の神様ってそんなもんですね。怖いから祀るって神社が沢山あります。そうでない神社ももちろんありますが。鎌倉では荏柄天神社がそうですね。


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今日、この下の半僧坊道を歩いていたときから上のここから太鼓の音とお経が聞こえていました。そのときはまだ仏門に入ったばかり(半人前)の僧の修行場と思っていたので修行が始まったのかと思ったのですが・・・、


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お経を読んでいるのも太鼓を叩いているのも半人前ではない一人の御坊さんで、お払いなのか願掛けなのかの人の為に祈祷をしていたみたいです。なんか真言密教なら判るんですが。う〜ん。日本の仏教は難しいです。フキフキ "A^^;


こちらには喫煙所があります。鎌倉のお寺で他に喫煙所があるのは杉本寺と宝戒寺ですね。良いお寺です。浄妙寺も見習って欲しいですね。境内ならともかく、境内にある石釜レストランのテラスまで禁煙だなんて。 (`ヘ´)

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それはともかく、ここからの景色はすばらしいです。

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