建築史・京都編    小子坊?と食堂        2018.04.22

小子坊?

その西』側になんかえらい立派な向唐門が。何これ?

小子坊?と食堂_01.jpg

小子坊? はぁ〜? 近代には意味が変わったんでしょうか? 
これでは大々子坊なんでは? というか、子坊(房)の意味ってなに! と考えさせられます。

小子坊?と食堂_02jpg

大房(僧堂)なら梁行四間(4丈)ぐらいが普通なんですが。大昔の小子坊跡という意味でしょうか?
 ああ、図録には「(弘法大師の頃の)西院小子坊をしのび、規模を拡大し、復興事業を行った」とありますね。やっぱり「大昔の小子坊跡」という意味ですね。

食堂(じきどう)

こちらは食堂。本来は僧が集まって食事をするところです。と云っても大昔の話です。なので食堂があった場所の建物というぐらいですかね。現在の建物は江戸時代の食堂の再現のような形で昭和8〜9年に再建されたものです。

小子坊?と食堂_03.jpg

私はこの建物は好きなんですがねぇ。 江戸時代の食堂の再現で昭和に再建と云っても、こういうお寺では屋根以外では古態を踏襲しますから。屋根は江戸時代に急傾斜化、つまり棟が高くなりましたが。

小子坊?と食堂_15.jpg


小子坊?と食堂_05.jpg


南北朝期の一時期、足利尊氏がここに住んでいたことがあるそうです。図録をかったのはここの売店だったかな?

小子坊?と食堂_06.jpg