賄い家の民芸・工芸 沖縄の壺屋(福岡編)

0925_221.jpg
こちらは昼の色調

こちらは壺屋でも金城窯ではありません。当時それと並び称された新垣栄三郎窯だったと思います。現在沖縄の焼き物と言うと金城次郎窯のイメージがとても強いのですが、それより以前からの沖縄の壺屋はこういう赤絵の方が主流なんだそうです。どこで手に入れたかと言うと九州は福岡の高田先生の処です。
今もあるのかどうかは知りませんが昔日本民芸協会が分裂して民芸協団とか言うのが出来たときにその日本工芸館の初代館長かなんかになった方です。インテリっぽい方でしたが結構面白い人で、おばちゃんだか娘だかわかんない3人の連れバリの土人形を持ってきて「これ、よく出来てるんだぜ〜、ほら」(笑) 私も思わずのぞき込んで「ん?・・・ ダハハハハー」""""^_^""""
詳しくはご説明いたしませんが、奥さんが「しょうもないやつら!」って顔をなさっていました。(笑)

でも民芸協団ってまだ有るんですね。知らなかった。しかしどうして分裂したんですかね?
まあどうせ親分さん達の意地の張り合ぐらいのもんでしょうが。出て行った方が負けです。
政党ならそれが宿命でしょうが一般会員にとっては迷惑なもんですね。
まあ私は関係ないからいいですが。

話を戻して、この赤絵が面白くて分けていただいたのですが、自分で使おうと思った訳ではなく、「結婚したらお嫁さんに上げようかかな、ルンルン♪」 と。(笑)
でもずっと後にホントに結婚したときには忘れていて、と言うか結婚した相手は印判手なんかが好きな人間だったので。フキフキ "A^^;

んで、娘が3歳か4歳の頃に思い出して、そろそろちゃんとした器で、とこれと山下碩夫さんの半土白磁と、石飛勝久さんの白磁の小ぶりの飯碗を並べて「どれがいい?」と聞いたら、選んだのはこれでした。まあ、単に赤い絵柄だったからかもしれませんがね。

あとは重さかなぁ? 試しに測ってみました。このお子さまマカイは200g、山下さんのは250g、石飛さんが中間の225g 3歳の女の子にはやっぱりずっしり重いのは嫌だったのかも。普通の瀬戸物茶碗て何gぐらいなんでしょうね? 家には無いので解りません。

0925_220.jpg
こちらは夜の感じの色調0925_232.jpg

でも、改めて見るとこの小ぶりの方は良い形ですね。しかしこの大きさの差は夫婦茶碗を通り越して親子茶碗だなぁ。

ちなみに娘には色々割られました。一番ショックだったのはテーブルの上からバカラのブランデーグラスを板の間に落とされたときです。さすがはバカラ、いい音がしました。その音は私の頭の中でいつまでも木霊し、しばらくものもいえずに呆然としてましたね。

娘はまだ「アウアウ・・キャッキャ」の頃ですから当時は怒りはしませんでしたが。あれから15年、もう十分大きくなっているのでブチブチと文句を言ってやるのですが、「しょうがないじゃない、まだ赤ちゃんだったんだから」とけろりとしたもんです。まあそうなんですがね。
でも「ゴメンネ♪」ぐらい言ったってバチはあたらんだろ! 思い出したら段々腹が立ってきた。(`ヘ´) プンプン。

あっ、そうそう、色々と民芸関係者の名前が出てきましたが、私は民芸協会関係者では御座いません。当時も所属していたのは陶磁協会の方で御座います。