賄い家の民芸・工芸 石飛勝久さんのお皿

 

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これは確か民芸館展に出したものじゃなかったかと思います。
 「1枚だけ残っちゃったからお前買え!」と先輩に言われて引き取ったような? 違うかな〜。 しかしすぐに気に入って「これならあと2〜3枚欲しい」と思ったんですが、2度とお目にかかることはありませんでした。大きさ(16cm)、形、見栄え、重さ(軽さ)ともどれをとっても申し分無いです。酒のつまみとか果物とかではこれが登場することが一番多いような。


 

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こちらは私が石飛さんのものを知った最初の頃のものです。
荒っぽくてこれはこれで良いのですが、出番が少ないと言うか、正直に言うと今回撮影するまで16年間新聞紙にくるませて段ボール箱の中にありました。何で出番が少なくなったかって?
大きさ(15cm)の割に重いんですよ。ちなみに最初の皿は250g、これは325gです。いや器の重さを測ってみたのは今回が初めてなんですが。
(自転車のパーツや山装備は常に測りますがね、1gの軽量化に100円までなら使った。)
径の違いも計算に含めるとほとんと5割増し、それで実家でも家族に不評で。フキフキ "A^^;

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ワザと粗い、と言うか小石の混ざったような土(磁器と何て言うんだ?)だってことが下の画像からもお解りになると思います。この頃のものはそういう粗いおもしろさがありました。これだけじゃなくてね。最初のページの盃もそうですが。

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こちらは19cm弱(450g) これも重さから家族には不評であまり使っては貰えないのですが、私用に1枚だけ出してあります。でも最近の小鹿田だってものによってはこれぐらいの重さにはなるんですがね。もしかしたら上の小皿の印象から実家では「お兄ちゃんの白磁は重い!」と決めつけられてしまっていたんでしょうか? 不幸な・・・・、(ノヘ;)シクシク..

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これは例えば葡萄の房の大きいのとか2〜3人分なんてときに、これに盛ると丁度良く、見栄えも良く、とてもリッチな気分になります。(笑) 器以外はプアーな生活をしているもんで。(^_^;)

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こちらは刺身の醤油皿です。
見た目はかっこいいんですが、使い勝手はいまいち! 例の盃小皿の浅い方かあるいは石飛さんではないですがもうちょっと大きな太田熊雄さんの小皿を使っていますね。まずもって洗いにくいのです、底の角っこが。醤油皿って刺身の油が沢山付きますからね。

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これ、刺身皿って言ってたっけ? サンマの塩焼きがちゃんと乗りそうです。

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この角皿は作られた頃から知っています。当時は角皿でも別に欲しいものがあったのでこれには手を出しませんでしたが。つい先日、1週間に渡る夜なべ仕事、数日の徹夜仕事の代償として我が家に来ました。すごい高いお皿でしょ?(爆笑)
でも、30年ぶりですね。久しぶりに見たらこれはこれでなかなか良いかも。
しかしどう使いましょうかねぇ。この風格ではサンマの塩焼きって訳にはいかんでしょう。
う〜ん。でもなんとか使ってみせよう。しかし・・・・、う〜ん。

・・・と思いながら早5年。まだ一度も使ったことはありません。(2010年11月追記)