メンタルヘルス 2012.9.26          【 indexへ】

2006年の労働安全衛生法関連改正以降、衛生委員会の活動範囲には体の健康だけでなく心の健康も含んでいます。ここでは皆さんご存知のことも含めて、ちょっと整理を。

自分自身の悩み

外部相談窓口

あってはならないことですが、例えばセクハラ・パワハラを受けた場合。
もちろん直接本人に抗議するのが一番。上司や経営管理部に相談するのもありです。
「でも言いづらい」という時のために外部の相談窓口があります。

イントラに「セクハラ・パワハラ相談」というリンクがあります。その先のセクハラ・パワハラ相談窓口です。会社が契約した外部機関なのでプライバシーは厳守されます。これだけは伝えて欲しいと云うことだけ会社の担当者に伝わります。一人で悩まずに相談してみて下さい。

健保組合のカウンセリングサービス

パワハラでもセクハラでもないメンタルな悩みについては、健保組合が用意したカウンセリングサービスが。

こちらには「電話によるカウンセリング」、「Webによるカウンセリング」、「面談によるカウンセリング」があります

面談カウンセリングって普通は保険対象外。1回50分で1万円前後と結構高いのですが、無料で年5回まで受けられます。本人だけでなく配偶者や被扶養者も受けることができます。つまり職場の悩みでなくとも良いわけです。あなたが相談したことは会社には知らされません。カウンセリングは健保組合の提携カウンセリングルームが行います。
 

周りの仲間が心配

メンタルヘルスはセンシティブな問題で、その人のプライバシーにも深く関わります。
心配な人がいても、根ほり葉ほり聞こうとすると、それ自体がストレスになることが。
出来ることは、メンタルだろうが体調だろうが区別せずに「最近なんか疲れてるんじゃない?」と言って、産業医の先生への相談をそれとなく勧めるぐらいです。

でも本人が話し始めたときは別。きちんと話を聞いてあげてください。つい気の利いたことを言いたくなるものですが、極力意見を差し挟まずに。ちゃんと聞く姿勢を示す方が大事です。

体の病気は抵抗なく病院に行けますが、メンタルな問題は自分からは病院に行きにくいもの。しかし躊躇しているうちにどんどん悪化することが。病院の精神科には抵抗があっても、産業医の先生なら相談しやすいでしょう。

プライバシーに関わることでも、お医者さんは守秘義務のプロです。相談者の同意が無い限り、その内容を会社に伝えたりはしません。本人に勧めづらければ「こういう人が居るんだけど心配で」と、貴方が産業医の先生に相談してみるのでも良いです。

もちろん所属の部長や、総務・人事部に相談するのも有りです。

必要と思えば産業医の先生につないでくれるでしょうし、その前に環境を変えて解決してくれるかもしれません。

産業医の先生は精神科医ではないし治療はしませんが、メンタルヘルスは「話をする」だけでも効果があります。それに、病院だけでなく先の健保組合のカウンセラー利用も含めて、適切なアドバイスをしてくれると思います。ただのお医者さんじゃなくて産業医さんですから。
 

自分自身のストレスへの対処は

厚生労働省の「心の耳」サイトを見ていたら「Selfcareこころの健康 気づきのヒント集」に、ストレスとうまくつきあうポイントが書かれていました。

    1. リラクセーション法を身につける
      (手軽なストレッチングが図入りで6つ。ストレッチングと
      深呼吸後日また紹介
    2. 規則正しい生活を心がけ、睡眠を十分にとる
      (「快適な睡眠のための7箇条」が。
      睡眠は免疫力のときにも、後日また紹介
    3. 親しい人たちと交流する時間をもちましょう
    4. 笑いのすすめ 免疫力のときにも触れました)
    5. 緊張を細切れにする 疲労とストレスのときにも触れました)
    6. 出来るだけ落ち着ける環境を
    7. 仕事に関係ない趣味をもつ
    8. 自然を楽しむ機会を多くもつ
    9. 適度に運動をする 免疫力のときにも触れましたが、後日また紹介
    10. ストレス解消をタバコやお酒に頼らない

心の健康だけでなく、体の健康にも

上記はメンタルヘルスの冊子なのですが、実は心の健康だけでなく、体の健康にも関係してきます。心身相関なんて言葉があるぐらい。

「別に大したストレスは感じてないし、病気だってしてないよ」という人も、これからも健康に明るく生きて行きたいのなら、上記の項目に気をとめておくことをお勧めします。


一番重要なことは

もうひとつ重要なこと。気持ちの明るさは伝染するんです。
心の健康にとって最も良いことは、その明るさが伝染しあう人間関係です。
職場に限りませんが、ちっちゃなことでも同僚を気遣い、助け合う職場なら、余計なストレスは少なくなるでしょう。「気を遣う」と「気遣う」にはえらい温度差が。それがモチベーションにも、組織の活力にも跳ね返ってきます。「笑顔」も「笑い声」もない冷え冷え職場なんて、夏でも嫌ですね。