北鎌倉 2009.6.01   東慶寺の岩がらみと岩たばこ

今日から私の出勤日が変わりました。いや、東慶寺へのではないですよ。会社の方です。で、月曜日はお休み。

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定点観測紫陽花も少しづつ色づいてきました。

本堂の裏の岩がらみ

今日は東慶寺の岩がらみ公開の初日です。場所は本堂の裏。普段は入れないところです。

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この岩肌一面の岩がらみは、実は全てこの下の1本から広がったツタなんです。

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よく古木にからんでいることはあるんだそうですが、岩に張り付いているのは珍しいとか。

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おまけに一面見渡す限りとなると。

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一見アジサイに似ていますが、でも違います。植物の学術分類もいくつかの体系がありますが、一般的にはこれはユキノシタ科イワガラミ属。対するアジサイはユキノシタ科アジサイ属。ちなみにユキノシタはユキノシタ科ユキノシタ属です。

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近いじゃないかって言われるかもしれませんが、「科」が同じだけではあんまし近いとは言えないんです。「科」どころか「属」の下の「種」まで行ってやっと分類になるので。例えばアジサイはユキノシタ科アジサイ属ですが、アジサイ属は全部アジサイかというとそんなことなくて、誰もアジサイとは思わないコガクウツギもアジサイ属です。

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でも、花びらに見えるのは実は「萼(ガク)」。本当の花はあの粒々ってとこはアジサイと共通しますね。

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比較的似ているガクアジサイと違うところは、アジサイは花びら(ガクだけど装飾花とも)は2枚から5枚ぐらいのセットでしょ。イワガラミの花びらは1枚単位なんです。

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私はここ東慶寺でしか見たことはありません。何処かにあったとしても、こんなに岩肌一面に広がっているものなど、まず無いのではと。

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公開は2週間、14日までで時間も決まっています。こちらでご確認下さい。去年は平日のみの公開だったのですが、今年は土日も公開するようです。去年の様子はこちら

宝蔵の奥の岩肌の岩タバコ

宝蔵の奥の岩肌には一面の岩タバコ。

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「岩がらみ」は去年ぐらいからの公開なので、まだあまり知られていませんが、岩煙草はこの時期の東慶寺を代表する花のひとつです。

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若葉が艶々、陽も当たって、一見地味な岩煙草の花も生き生きとしていますね。

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しかし、2日前より花の色が濃くなったみたいな。

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「娘十八、番茶も出花」って感じですね。

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週末は更に見事になっていることでしょう。


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