番外:シマノの新カンチブレーキ

新・ランドナー補完委員会会議室の関連ツリー : シマノ新カンチ
FCYCLE 自転車工房会議室の関連ツリー   : 566. シマノ 新カンチ

シマノの新カンチと旧カンチ(DX)です。デザインの違いはシューの軸の固定位置がアーチの前か後ろかです。Vブレーキ以来、この位置は後ろ(フォーク側)が主流です。
単なる見栄えの問題ではなくてちゃんと意味のあることだと思うのですが、それはまた後で。
このフォークはユニクラウンで巾は通常のMTBと変わりませんから何の問題も無いのですが、新タイプのカンチは旧来のランドナーのようなクラウン型のフォークはではシューがフォークチューブと干渉して使えないこともあります。

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上から見るとハッキリ解ります。
シマノの新カンチは完全にフォークチューブに干渉し、このフォークチューブの巾が狭く、かつタイヤが太い場合はタイヤの空気を抜かなければ外せません。シマノ新カンチの場合はボカマクラウンフォークで実測30mm、一般の1.25インチなら大丈夫でしょうが、それ以上では現物会わせで確認が必要です。
シマノの旧タイプ(と言ってもカンチとしては新しい方)ではその問題はありません。
シューの軸の位置が違うこと、あとは効きの向上を目的とした長いタイプのシューでもフロントはこのようにフォーク側を短くセットします。画像は一体型ですが、ゴムだけ交換出来る舟型のものでも前後で別のものが用意されています。ゴムシューの差込は常に車輪の回る方向になります。
そうでなければシューが抜ける可能性もあり危険です。しかしVブレーキ以降前後の区別は無くなりました。リアとフロントで逆向きに付けることは出来ません。

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シマノの新カンチとDAIのVC2です。VC2は現行品ながらデザインとしては今や旧タイプになっています。この画像でもシューがフォークに全く干渉しないのが解ると思います。

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こちらはもっとハッキリ解りますね。ブレーキ本体が旧タイプのデザインであることに加えてこのシューは短く、それもあってフォークに干渉しません。

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