賄い風ツーリング車考 | ||
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これはNIFTY自転車フォーラム「FCYCLE」自転車工房会議室で、2003.10.02から11月末頃まで続いた「賄い風ツーリング車考」スレッドよりRESを除いた私の投稿分の過去ログです。 ちょっと書き直しましたが。 今度は真面目にツーリング車について考えることにしましょう。題して「賄い風ツーリング車考」 ツーリング車の定義さて本題、ツーリング車とは?
実に単純です。自転車ツーリングにとって必要な要件は何か。これを絞り込み、解を与えて行って出来上がったものです。 ツーリング自体はどんな自転車でも出来ます。MTBやロードレーサーでツーリングやポタリングをする人は沢山いますしそれで良いのです。短時間、短距離のポタリングなら観光地のレンタサイクルだって良いですよ。 しかしツーリングの為の自転車を作ろうと考えだすと「何でも良いです」では話しになりません。ロードレーサーは30〜50km/hってスピードで長く早く走る為に考え抜かれた自転車です。観光地のママチャリはお値段は別にしてもそもそも設計時に考えているのはまあ距離にして10kmぐらいを誰でも(おばあちゃんでも)が乗れることでしょうね。
個人的意見ではありますが、ツーリングはスポーツだとは思っていません。観光です。まあ「旅」と言う意味では楽なことばかりでも無くて、雨だの風だの宿に着くまでの残り時間とか、辛い峠の登りなんてのもあって、決してお散歩ばかりではないのですが。 でも必死にペダルを踏み続けるのでは観光になりません、そりゃもったいない。たまに辛い場面が有るにしても大抵は自転車に乗っていることもペダルを踏んでいることも忘れて移りゆく風景を満喫しているってのが理想です。私はね。
タイヤ 自転車界の2大勢力、ロードとMTB。両方とも最初にあるのはタイヤの問題です。
MTBはと言うと典型的なMTBでは走りが重い。まあ、そればっか乗っていて、かつ1日の走行距離も短ければ気にならないでしょうが。少なくとも長距離になると快適とは申せません。 700cでも32c以上だと全く問題はありません。クッション性も良いですしタイヤの太さだけでも相当に走りは楽になると思います。MTB26HEなら1.35〜1.5インチぐらいのセミスリックやサイドノブなら山サイもこなしながら舗装路でも楽に走れます。ママチャリタイヤとあまり変わりはありません。昔で言うと650A、1-3/8ってとこですかね。あれも汎用的だからああなっているんでしょう。 1-1/4(1.25インチ)でも良いです。 ギア比一番中心となるスピードが決まれば大体使用する歯が決まってくるはずです。 700Cならフロントトップ44〜46Tで十分、26HEだって46〜48Tで十分じゃないですか? リアトップ12Tでね。フロント/リアのギア比でトップ側MAX4倍もあれば十分だと思うので。 今有るのは26インチではPCD110mmで48T-36T-24T、4アームPCD104mmで48T-36T-22T、5アームPCD94mmで46T-34T-22Tと44T-32T-20Tです。 もちろん44T-32T-22TのMTBクランクでも良いのですが。個人的にはミドルの32Tはちと小さすぎるような。 と言うか、最近のワイドなMTB用のミドルがアウターよりもインナーの歯数に近いのはFDの構造によるものと私は思っています。少なくともツーリングの場合、ミドルはインナーよりもアウター側に寄ってる方が使いやすいと思います。
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