古道三浦道・大町四ツ角   和菓子・大くに

和菓子・大くに 地図はこちら

若宮大路の下馬交差点から踏み切りを越えて真っ直ぐに来ると大町四ツ角の右側にこの「大くに」と言う和菓子屋さんが有ります。辻薬師堂から来るとこの写真のちょうど左側に出ます。

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創業は昭和11年だそうですが、2〜3年前だったか立て替えて店構えにも品格が出てきましたが。でも古いお店も味があって、誰も知らない隠れた銘品みたいでそれなりに良かったんですがね。
でも誰も知らないだろうと思ったら、北鎌倉のアパートの大家さんも逗子の自転車屋さんも知っていました。実は有名だったらしいです。

自転車で逗子、三浦半島方面へ行くときにはいつもここで大福とか買って、逗子との境の草むらで海を見ながら食べていたので、ここの親爺さんと顔なじみになってしまいました。


普段私が買っているのはこんな感じ。時計回りに大福、柚子餅、麸の饅頭です。まあよそ行きに器だけおめかししてみましたが。

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うちの娘は女の子なのに甘い物が嫌いで、和菓子なんか食べようとはしないのですが、ここの大福だけは好物で私の大福まで取られてしまいます。 「他のと違うから、ともかく食べてみろ」なんて言うんじゃなかった。後悔先にたたずで御座います。 (ノヘ;)シクシク..


でもお店の腕の見せ所はこういう和菓子なんでしょうね。これは花びら餅と言うんだそうです。でもこれでは草むらに座り込んでムシャムシャと言う訳にはいかないので、アンド、柚子餅2つ分かと思うとどうしても大福や柚子餅に走ってしまうので御座います。フキフキ "A^^;

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このあたりで私が北鎌倉に住んでいて自転車で走りまわっているのを知っているのはここの親爺さんと竹之家の女将さんで、両方とも「今日は北鎌倉や小町通りは人の出どう?」なんて聞かれます。


昨年末の鎌倉であった設楽享良さんの白磁小品展の最終日に奥様もいらっしゃっていたので、ここの和菓子から、見栄えの良い「焚き火」とか彩りを考えて持って行って「お茶しましょうか!」と出したらえらい喜ばれました。もやい奥様も持って行った和菓子を見て、これならばとお抹茶を点てて下さり。

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この画像、大くにサイトからパクって来ました。
買って来て画像を差し替えようと思っていたら、もう無いんですよ。季節限定?

でも、設楽奥様(?)がお口にして歓声を上げたのは柚子餅でしたね。大福と一緒に写っていた小さい草色のお団子がそう。きっと遠慮してちっちゃくて地味なものを取られたのでしょうが、ところがどっこいで御座いますよ。柚子餅は私の自転車仲間のあいだでも評判の定番なんです。思いもしなかった柚子の香りに不意を突かれたんでしょうね。(^o^)

今日、久しぶりに大くにで和菓子を買ってきました。中に入ると親爺さんが
「いつものはもうあんまり残って無いんですよぉ、最近よくでてねぇ、貴方のサイトの影響ですかねぇ。(ニヤリ)」
「えっ、・・・・・み〜た〜なぁ〜。フキフキ "A^^;」
「一瞬、”誰だ?”と思ったんだけど、あの自転車が写っていたんで、”あっ、あの人だ!”ってね。(笑)」
と言うことで、和菓子「焚き火」の借用の正式許可も頂いたのでありました。
めでたし、めでたし。(笑) 2006.3.5 追記


その後NIFTY・FCYCLEとしては最後の鎌倉・桜オフでは13人の自転車乗りが襲撃。

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こちらの「桜」、あまりに色合いが奇麗だったので店頭でパチリ。親爺さんに「これ奇麗ですねぇ」と言ったら「それで写真を撮っていたのかぁ、桜ももう終わりでしょう、それももう無くなるよ」 と。
普通季節限定と言うと何月までとかって感じですが、本当に翌日の4月8日には無くなっていました。正確には4月8日までだったのだそうですが、私が行ったときにはもう売り切れで。

いつも大福系しか買わない私もつられてひとつ買って帰って帰ることに。私は「ねりきり」かと思っていたのですが、ちょっとばかしお餅的なねばりがありました。「こなし」のようです。そんな専門用語を良く知ってたなぁって? 実は今調べたところで。だからほんとかどうかは判らない。 

あれ? お店のサイトには「練切餡」って書いてあるぞ? う〜ん、「練切」もお店によって様々なんですねぇ。東慶寺のお茶席で頂く「こまき」上生菓子が「練切」かと思っていた。味? そりゃ美味しかったですよ。

2007.04.10追記