先に地図を。幼稚園というのは私が通った幼稚園ではなくて、上の妹が通った幼稚園です。

荻窪二丁目交叉点

環八の荻窪二丁目交叉点です。右が北（駅の方）左が前ページの川南になります。
昔の我が家はあの道の先の左側になりますね。地図の赤い●です。あの道を100ｍちょっと進んだ右側に与謝野晶子の家がありました。今は公園になっています。当時はそんなこと全然知りませんでしたが。

与謝野晶子の家

ちょっと覗いてみましょう。この道の先が上の荻窪二丁目交叉点になります。街灯には「与謝野晶子鉄幹・ゆかりの地散策の路」という旗がそこかしこ。

で、この左の路地に入ると、直ぐに公園が見えてきます。最近与謝野公園と改名されたみたい。
あの右側の家の敷地も含めて、500坪とか600坪とかが与謝野晶子と鉄幹の家の敷地でした。

今ならとんでもないお金持ちでないと、こんな広い敷地は持てませんが、与謝野晶子って金持ちどころか、経済的には結構苦労していたはずなんですが。でも当時は借地料が坪5銭とか言ってたかな？　畑の真ん中に家がポツンだったそうです。

でもねぇ。この案内板を見たら大金持ちに見えますよね。

私の盲腸

ところで、こことさっきの荻窪二丁目交叉点の間に「藪○医院」という開業医が居ました。以下は以前の再録です。

あるとき、私が家の柿の木に登って柿を食べていたら、下をそのお医者さんがこんなスクーターに乗って通りがかったので、木のうえから「わーい、藪医者だ〜！」なんで囃し立てたら、「コラー！そんなに青い柿なんか食べてるとお腹を壊すぞー！」と言われて。
それで終わりなら良かったのですが・・・。不運にも翌日からお腹が痛くなって、母に連れられてその藪○医院に行ったら、「昨日の晩ご飯は何でした？」「イカの天麩羅です（母）」「あんなに柿を食べてイカの天麩羅じゃ、お腹を壊すに決まっとる。それみたことか！」と。
でも、実は盲腸だったんです。それで発見が遅れて40日間も入院するハメに。「やっぱり藪医者じゃないか！」と私は思うのですが、世間の風は冷たく、「お医者さんをからかった天罰」としか言ってくれません。トホホホホ・・・

そのとき入院した病院が荻窪二丁目交叉点を東に曲がったところに。
でも今はそれらしき病院がありません。敷地の広さと坂の具合から察するに、この3階建ての処が昔は病院だったんではと。

荻外荘

この道を更に進み、善福寺川の先にはこんもりとした林が見えます。
あの林の右には幻戯山房（角川源義邸、冒頭の地図では「荻外荘」に右に「すぎなみ詩歌館」とあるのがそうです）。左手には戦前の漫画『のらくろ』の作者、田河水泡の家があったそうです。角川源義は知りませんでしたが、「のらくろ」の作者があの辺に住んでたことは子供の頃から聞いていました。母の話では田河水泡の奥さんは元気のいい人だったとか。

ところが、あの林はそんなことは吹っ飛ぶぐらいの昭和史の重要な史跡なんです。

スピノラ幼稚園こと旧橋田邸の比ではありません。あっちはたかが文部大臣。こっちは首相です。それも准宮家（江戸時代直前に皇室から養子を迎えたから）の公爵近衛文麿。近衛家の本邸はここではなかったのですが、こちらの別邸は「荻外荘」（てきがいそう）と呼ばれ、母の話によると当時の新聞にはよく出てきたそうです。でも荻外荘は別にページを作ることにしましょう。

今日の目的はそのちょっと先の右側にある東京フリーメソヂスト杉並中部教会です。

東京フリーメソヂスト杉並中部教会

以前は幼稚園もやっていて、２つ違いの妹がここに通っていました。当時祖母の女学院時代の友達の娘さんが、この教会の牧師さんのご長男と結婚をしていて、こっちの教会でも幼稚園をやっていると聞いて妹はここに通うことになったそうです。

何で私と同じスピノラ幼稚園じゃないのかというと、最初は私と一緒にスピノラ幼稚園に通っていたらしいです。でも私が小学校に入ると妹は心細くなったのか、雰囲気が合わなかったのか、幼稚園に行くのは嫌だというのでこちらに変えたとか。母曰く「スピノラのマッドレー（他の修道院ならシスター）はスペイン人だったでしょ」。
？？？　
更に母曰く「なんか怒られるようなことがあると、マッドレーに聖堂（礼拝堂）に連れていかれて、キリスト像の前で怒られたのよ。そういう堅苦しいのが嫌だったんじゃないかしら」だって。へっ？　俺はそんな記憶はないけどなぁ。私って「おとなしいよい子」だったからかな？(。_・☆＼ ベキバキ

脇に廻るともう使われていないこんなものが。確かにここが幼稚園だったんだと確信！