2023.02.17      自然農な畑造り本格化・1    

鉄鍋農園はいよいよ本格的に自然農な畑造りを開始しました。
それも自然農法をはじめて42年のお爺さんに教わった硬派な「70年前の落ち葉床」方式です。
若干アレンジはしていますが。 世間の声: じゃ〜失敗するね! ワシ:フン!
60cmの穴を掘るというのは2尺のことでしょう。そこに半分まで落葉を敷くと。

自然農な畑造り本格化・1_01.jpg

40cmも50cmも掘り進んだときにビニールが。勿論犯人はお袋です。
お袋は台所の三角コーナーに野菜屑だけじゃなくて刺身に付いてるわさびの小袋やスーパーで野菜を束ねるビニールテープなども何でも入れちゃって、それを庭に埋めちゃう。長い間に土に帰ると思ってたんでしょうか。最近でこそ土に還るゴミ袋なんてものも有りますが普通還るかい!

自然農な畑造り本格化・1_02.jpg

お袋の頃は園芸ブーム前で堆肥なんて売ってなかったから、庭木や草花の栄養は台所の食物残渣だったんです。今日もスーパーで春菊2パックを束ねるビニールテープと同じ物がこの穴から発掘されました。それにしてもあの小っちゃいお袋がこの深さまでよく掘ったね。逆に感心。

深いと土を持ち上げるのが大変。
5ガロン(約20L)の不織布まで土入れに動員です。明日は土嚢袋やガラ袋も動員しようか。

自然農な畑造り本格化・1_03.jpg

大体2尺に達したので昨年お隣さんから頂いた植木剪定残渣を一束投入。 

自然農な畑造り本格化・1_04.jpg

木の枝は既に生木ではなく枯れていることを確認し、縄を解きます。 

自然農な畑造り本格化・1_05.jpg

でも葉っぱの方は枯れていないものが。
落葉樹の葉っぱは青木? あと杉の葉?檜の葉? 庭の片隅に避けておきます。 

自然農な畑造り本格化・1_06.jpg

ん? 敷き藁や草マルチの代わりに使えるかも♪

あと我が家の植木剪定残渣も、折ったり、切ったりして短くして敷き。 

自然農な畑造り本格化・1_07.jpg

土着菌燻譚ボカシをまぶして保管していた元コンポスト残渣も投入して踏み込みます。 

自然農な畑造り本格化・1_08.jpg

残渣の土嚢に土着菌燻譚ボカシをまぶしたのはほんの数日前なので、枯れ枝などはまだ朽ちてはいません。でも土着菌燻譚ボカシが入ることで分解は加速するでしょう。
と言っても数年どころか十数年、二十数年掛かるかもしれません。落ち葉と違って枝の分解は遅いんです。それを敢えて投入したのは何年も掛かるということは何年も有用微生物の餌になるからです。二十年はともかく、むしろ長く掛かって欲しい。それに40cm以上深い位置なら野菜の栽培のじゃまにはなるまいと。

自然農な畑造り本格化・1_09.jpg

その後雑木林の落ち葉を投入。 

自然農な畑造り本格化・1_10.jpg

少し土をかけて三本備中で混ぜます。備中鍬は久しぶりに使った。 

自然農な畑造り本格化・1_11.jpg

それを踏み込んで土着菌燻譚ボカシをまぶした残渣土嚢も被せます。
新品土着菌燻譚ボカシもパラパラと。この間土壌菌ボカシの倍増に励んでいたのはこのためなんです。沢山作ってあるので明日はもっと沢山混ぜよう。

自然農な畑造り本格化・1_12.jpg

踏み込んだあと深さを測ったら1尺も。「70年前の落ち葉床」通りではあるけど、アレンジで底には枯れ枝を入れてるから落葉の分は底の1尺の半分ぐらい? 明日落葉を足そう。ちなみに今回の落葉は雑木林の脇の道路で何ヶ月も車に踏まれて砕かれて、底の方など腐葉土化までしてたぐらいなので質量は十分にあるんですよ。70L のフゴ袋が重かったことと言ったら。フキフキ "A^^;

自然農な畑造り本格化・1_13.jpg

嗚呼、穴掘りは疲れた。今日はここまで。フキフキ "A^^;  

自然農な畑造り本格化・1_14.jpg

今日の作業はこの図の畝5のC、明日はDの穴掘りと落葉の埋め込みです。今日の穴に籾殻燻譚ボカシを混ぜながら落葉を追加して、その上にDの穴の土を。ここは何十年も昔から通路だった処なので上の土が肥えてるなどという上下の差はありません。