その5
「北道3世号作成記
番外編:今野ご夫妻が鎌倉に」からの再録ですが、これも立派な”なんじゃこりゃ〜”自転車でしたね。(笑) 「何だこの極端な遠近感は。間違えてデジカメに魚眼レンズを付けてきちゃったのかしら?」 と思ってしまいました。
フロントスモールモデルです。面白いのは弾力なんて全然ないサイクルサッカー用のサドルにサスペンションシートピラーです。サス付きシートピラーがとれぐらい効くのか実験していてそのまんまになったんでしょうか? でもまあここまでならそれほど珍しいものでは無いのですが・・・・
よ〜く見てください。フォークです。僅かながらに前じゃなくて後ろに曲がっています。 別にぶつけた訳ではないんです。
最初からフォークオフセットがマイナスに作ってるんですね。 今野さんの拠って立つ計算式で計算するとこの車輪の径とヘッドチューブ角度からはこの状態がベストとなるらしいです。 まあお客さんの注文の自転車にはこんなことやりませんが、この理屈を理解している人は少ないし仮に知っていたとしても自分の自転車には「ノー!」と言うでしょうね。
あとリアタイヤがシートチューブにめり込んでいるように見えますが、実はシートチューブは2本に分かれていてその間にタイヤが入っているんです。昔の英国車によく有りましたよね。ロード系の試行錯誤真っ最中に。まあ、この自転車も昔の実験自転車の様です。
でも、今だに乗っているってことはそれなりに乗りやすいのでしょう。 実は私もちょっと乗ってみましたが、「ロードのブレーキレバーって使いにくーい!」ってこと以外は普通の、案外素直な乗り心地、と言うか操作性でした。だいたいこれぐらいの小径車はハンドルグラグラ、要するに直進安定性が無いので私は嫌いなのですが、この自転車に関しては(なぜか)それがありません。ホイールベースだってえらい短いのに。一般にホイールベースが長い方が直進安定性が増すなんて言われていたと思いますが、あれは迷信かもしれません。
で、この発想をもうすこし緩やかに、世間にも受け入れられやすくしたのがこれじゃないですかね。・・・・でも無いな〜、フロント26HEならちゃんと前に曲げたっていいはずだよな〜。 良く見たらこれ、ちゃんとオフセットが有りますね。 「だったらちゃんと曲げればいいじゃない!」と私なんかは思っちゃうんですがそこをワザとストレートにして後ろを曲げちゃうところが今野さんの遊び いや、コンセプト中心のショーモデル故なのかもしれません。タイヤがゆがんでないかって? いやそれは斜め上から撮しているためです。シートチューブのRとタイヤのRが合ってないじゃないかって? それは企業秘密だそうで御座います。m(_
_)m
オフセットゼロなのはこれですね。これは去年のハンドメイドバイシクルフェア2004に出品してコンペティション部門第2位になった“mini-1
Racer”です。 ちなみにコンペティション部門1位は「賄い式ハンドルの系譜・の周辺」で紹介した長距離TTロード・LXR 。
しかしこれでコンペティションて、どういうレースなんだろう? 今はこれ売り物にしてるんですが、売れるんかいな?
あっ、これ固定ギアだ。それにしてはBBが低くないですかね? いずれにしても固定ギアじゃ普通ミニベロ好きな人には買えないよね〜。フキフキ
"A^^; 乗り心地は・・・、多分誰も知らないと思います。売り物(?)だからバージンでしょう。 でもデザイン的にはうまくまとまっていて良いですね。
でもこれ、タイヤは17inとか。オフセットマイナスな実験車より小さいですよね? ヘッドチューブがあれより立ってるみたいだからこれで良いのかな〜? それとも”なんじゃこりゃ〜”と言われないようにマイナスにしなかったのか・・・ よく解りません。
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