鎌倉の梅 2006/3/18   建長寺の梅と歴史.2

建長寺天源院

建長寺の最盛期には七堂伽藍の他に49の塔頭があったと言われています。塔頭(だっちゅう)とは「院」や「庵」のことです。天源院は円通大応国師の塔所です。

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今日3月18日には右の梅は散りかけていましたが左はまだ見頃、手前の千両も綺麗でした。

建長寺正統院

そのお隣は正統院。以前に入ったことはあるのですが、今日は庭師の作業の為か入れませんでした。こちらも梅が綺麗です。

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この正統院(しょうとういん)は高峰顕日(こうほうけんにち:1241−1316)の塔頭です。
高峰顕日は、後嵯峨天皇の第二皇子で兀庵普寧(ごったんふねい:1260年中国より来日し建長寺に住す。1265年に帰国)に学び、円覚寺開山の無学祖元の法を継ぎ法衣と法語を授かったと言います。
北条貞時の帰依をうけ、浄妙寺浄智寺の住持を務めた後建長寺の14世住持となりました。和歌にも秀で、冷泉為相(ためすけ)とも親交があり「仏国禅師和歌集」を残しています。門下には夢窓疎石などがおり、関東における禅林の主流を形成しました。諡号は仏国禅師、仏国応供広済国師です。


半僧坊道を行くと椿も。この角を右に曲がると回春院です。

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建長寺回春院

回春院はかなり奧でその途中はまるで田舎の小径みたいですが。

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回春院まではあまり観光客は来ません。実は私も今日行くまでは知らなかったんです。梅を探して脇道を入ったら見つけたと言う訳で。観光客的な見所は有りませんが、庭の梅の老木は綺麗でした。

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