2023.06.19-21     第2期畑作りの第2段階    

今日は肉体労働者ではなく頭脳労働者です。ブルーカラーであることに変わりはありませんが。
知恵ををしぼらなければならないのは工事範囲両端、此処の排水暗渠

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今回の地下貯水池工事この時に書いたように、台風などの大雨時に図横軸@〜Dの範囲に降り注ぐ雨水の逃げ場所で、迅速にそこまで雨水を誘導してやらなければなりません。現に今月初めの台風二号の直後に、ミニトマトの実がひとつ裂けたことが。植物に水分は必要だけど必要以上の水分、水浸しは嫌うんです。実だけじゃなく根も窒息して腐ったり。更に土も腐ります。豊かな土は土壌微生物が作るけど、その土壌微生物の善玉菌も水浸しでは死んでしまいます。
水稲や蓮根、菌なら乳酸菌の様な例外も勿論ありますが。

地中に空気とか根が呼吸なんてピンときませんが。
生き埋めになったら人間は死んじゃうじゃないか! なんてね。でもそれは量の問題。人が一口で吸う空気を植物は1ヶ月ぐらい掛けて吸うと言うことなんでしょう。人間は二口目の呼吸が来週や来月じゃ死んでるでしょう。

大雨時の水溜まりだけじゃなく、過湿も極力避けたい。そのための水はけ水路としての排水暗渠で、暗渠と言ってもコンクリートの蓋がしてあるあれではなく、枯枝や藁が埋めてあって溝には見えないけど枯枝や藁の作る隙間を水が流れるという程度の水路です。

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今回の工事範囲ではここが地下貯水池と水路が接する扇の要なんです。昨日ここには植木の剪定残渣半腐葉土イネ科の枯草、つまり藁を投入しましたが、端だけ植木の剪定残渣、の層まで掘り返します。

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そこに作業上の仮支えとしてイボ竹を刺し、細い枝から順に枯れ枝を積んでいきます。 
この枯れ枝は去年お隣さんから貰った植木の剪定残渣や、わが家の剪定残渣に、掘りあげた根っこ等を庭の隅に重ねてグリーンなブルーシートを掛けておいたもの。

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枯枝には白色腐朽菌らしきものが。 キノコもこの仲間なので菌ちゃん先生の言う糸状菌(アーバスキュラー菌根菌)かその仲間でしょう。つまり排水暗渠に枯枝を積むことは、地中水路作りであると同時に菌根菌ネットワークの拠点、コロニー作りでもあるのです。

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細かい枝から大きな枝まで積み重ねて、時々踏みつけて圧縮します。 

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枯枝はこれぐらい? ここに流れ込んだ雨水は、枯枝の隙間を伝わり最下層の植木の剪定残渣の層まで浸みるか、途中で隣の地下貯水池に浸み出すはず。目論見通りに行くかどうかはともかく、それを目指した施工です。

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ところで排水暗渠以外の部分には半腐葉土もドッサリと入れましたが排水暗渠部分からは除きました。落ち葉は表層で腐朽化する分にはフカフカな良い土になるのですが、濡れて地中で圧迫されると落葉同士張り付いて水も空気も通し難い層になることが。なので土も混ぜるのですが。

最上部には枯枝よりは目が細かくなる藁を。 
藁も枯枝より早く朽ちて土に帰りますが、スポンジの様に細かい隙間のある、
通気・通水性の良い土になります。特に表層では。

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Cエリアの土と藁を混ぜながらBエリアの上層部の埋め戻しです。
第二期二次工事の開始ですね。上層部は約一尺(30cm)、普通なら多くの野菜が根を張る範囲です。なので落葉よりも分解が早く、空気も含み易い藁を土に混入します。「70年前の落ち葉床」方式のアレンジ2点目です。1点目は一番底に植木剪定残渣(つまり枝)を入れていること。
一番大事な表層10cmは秋に播種して来春に花を咲かせる景観緑肥のレンゲ草とネモフィラに作ってもらいましょう。

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その景観緑肥の播種を去年より早める爲に、ここと隣には今年は夏野菜を植えずに、良質な畝作りを優先してこの時期に「70年前の落ち葉床」作りをしています。秋冬にやったら景観緑肥のお花畑が1年遅れるでしょう。レンゲ草とネモフィラ、菜の花も、秋のまだ温かいうちに種を撒いて、秋冬に地中で根が成長し、春に地上部が成長してお花畑になり、土を豊かにするんです。次ぎに収穫する野菜は来年の夏野菜なので約一年の熟成時間が有る。

せっかく開始した二次工事も藁が無くなったので中断です。
昔のおじいさんは山へ柴刈りに出かけたそうですが(出典:日本昔話)、現代のじさまは近所の空き地に枯草集めに行きます。帰ってきたら既に6時半。本日の作業はここまで。 

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翌日に作業を再開。
排水暗渠部分の脇も藁を加えた土で押さえられたので、仮支えの細いイボ竹を抜き、
更に隣のCエリアの土と藁でBエリアを埋めます。 

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ABエリアの埋め立て完了です。でも植木の剪定残渣半腐葉土イネ科の枯草つまり藁も混入したのでCエリアから掘りあげた土は一尺ぐらい。あと一尺掘らなきゃ第2段階は完了しないんだけど、掘りあげた土はジャガイモ収穫後のDエリア下半分だけで収まるだろうか。
当初予定のCエリアの向こう側のカブはまだ収穫には早いし。う〜ん。 

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カブは抜いてしまいました。掘りあげたらまだ大きいのでもピンポン球ぐらい。
前回は置きすぎてスが入ってしまったので今回はリベンジだったのですが、リベンジ中断。
蕪の収穫よりも、もっと広い(一坪だけど)畑作りを優先した訳です。
でもこれで掘りあげた土の処理が楽になりました。

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この小蕪も鍋に入れて食べますけどね。

この日左側Dの先に有った最後のジャガイモ収穫も終えていたので、Cから掘りあげた土を向こう側に上げて、山盛りになるとその山を平鍬で最後のジャガイモ収穫地に搔き寄せて、新たに掘った土を上げる場所を空けるということが出来ました。

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平鍬は穴掘りには使い物にならないけど、掘りあげた土の移動には大活躍です。
Dの先に寄せた土は元には戻しません。Dの第1次自然農な畑造りの畝は現在は地表と同じ高さですが、出来れば20cmぐらいの高畝にしたいんです。

しかしCの穴掘りは順調なばかりではありません。
深さ50cmもの処に大きなコンクリの瓦礫が埋まっていたり、そればかりか土管まで。
中には土がビッシリなので単体で埋まっていたのかと思いきや。 

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掘り進めるとその土管の先らしきものが。そちらも中には土がビッシリ。何なんだ一体。
その先はコンクリのベランダで、更にその先は今は亡き両親の部屋。
この家は半世紀前に築八年だった売り家を買い取ったもの。
床下に井戸の跡があるので、この家の前にも家が建っていたのでしょう。その頃のもの? 

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Cの穴は掘り終えたのかって?
あと10cmは掘らないと第1期地下貯水池の深さに達しません。これから作る手前の第2期地下貯水池は第1期地下貯水池の延長で、その土留木枠はCの穴側から作らなければならないので、穴の底は第1期地下貯水池の深さに合わせなければならないんです。

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第1期地下貯水池の時には穴は地下貯水池の方で、AB側は普通の地面 だったので、木枠は地下貯水池側から作りましたが、今回は地下貯水池側がまだ普通に地面。逆になります。
その土留壁の木枠が出来てから畔波シートを 張って、それからこの手前に第2期地下貯水の坑を掘りつつ、その土でこのCの穴側を埋めていきます。それがこの図の第3段階。